フリートウッドのパッティングでのショルダーストローク ゴルフレッスン〜トッププロの技から学ぶ〜

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【写真:ロイター/アフロ】

 イングランド出身のトミー・フリートウッドは、2010年のプロデビュー。2011年には早くも欧州下部ツアーの「カザフスタンオープン」でツアー優勝を果たし、同ツアーの最年少賞金王に輝きました。2013年「ジョニーウォーカー選手権」の欧州ツアー初優勝以降、通算5勝を挙げています。現在、世界ランク15位以内に入っているので、五輪代表の有力候補。ぜひ、東京五輪でもプレーが見たいものです。

 今回は、トミー・フリートウッドのパッティングからショルダーストロークの基本を学びましょう。

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再現性の高いショルダーストローク

 フリートウッドをはじめ、多くのツアープロがパッティングに取り入れているパッティングスタイルがショルダーストロークです。この打ち方は体の動きでパターをコントロールするため、再現性が高く、毎回同じ軌道でストロークすることができます。

 パッティングが苦手なアマチュアは、手や腕でパターをコントロールする傾向があります。手先などの末端を使ったストロークでは、毎回同じ動きを行うことは難しく、方向性や距離感の安定性に欠けます。胸や背中などの大きな筋肉を使ったストロークを身につけることで、パッティングのパフォーマンスが向上します。

ポイントは支点のイメージと手の位置

 ショルダーストロークを行うためのポイントは2点あります。

 1点目は胸や背中を支点にするイメージを持ってストロークをすることです。長尺パターのように、胸からパターが生えているようなイメージを持つといいでしょう。胸からクラブが生えていれば、胸が右に向けばクラブも右にいき、左を向けばクラブも左を向きます。このようなイメージを持つことで、体の動きでパターをコントロールできるので、手はパターを持っているだけでよくなり、余計な動きをする必要がなくなります。

 2点目は手の位置です。肩に対して手の位置がどこにあるかによって、パターヘッドの軌道が変わります。ショルダーストロークを行うために、最も理想的な手の位置は肩の真下です。アドレスを取ったときに、手が肩の真下にきているかどうかを確認しましょう。もし、手の位置が肩の真下よりもボール側に出ていると、過度なインサイドイン軌道になってしまいます。一方、手の位置が肩の真下より体側になっていると、パターヘッドはアウトサイドに上がるため、ヒッカケやプッシュの原因となります。

 この2点の基本に気をつけて練習すれば、体でパターをコントロールすることができるため、再現性の高いパッティングを行うことができます。

(監修:吉田洋一郎/ゴルフスイングコンサルタント)

■吉田洋一郎プロフィール
シングルプレーヤーを目標達成に導くゴルフスイングコンサルタント。世界で最も有名なゴルフインストラクター、デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回ゴルフ先進国アメリカやヨーロッパに渡り、PGAツアー選手を指導する一流インストラクターに直接学ぶなど、心技体のゴルフ最新理論に関する情報収集と研究活動を行っている。実際に教えを受けた著名ゴルフインストラクターの数は100名を超える。監修した書籍「ゴルフのきほん」は30,000部のロングセラー。ゴルフ雑誌、スポーツ新聞にて連載を3つ持ち、世界のゴルフティーチングに関する情報発信を行っている。公式サイト:http://hiroichiro.com/

【クラブセッティング】トミー・フリードウッドの使用パターを紹介

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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