ショフレに学ぶ美しいフィニッシュの作り方 ゴルフレッスン〜トッププロの技から学ぶ〜

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【写真:ロイター/アフロ】

 ザンダー・ショフレは、2018-19シーズンにフェデックスカップ2位になるなど、26歳にしてPGAツアーのトッププレーヤーとして活躍しています。2015年にプロ入りし、17年7月の「ザ・グリーンブライアークラシック」で初優勝。9月には初出場の「ツアー選手権」でも優勝し、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)に輝きました。その後も通算4勝を挙げ、プレジデンツカップの米国代表にも選出されています。

 今回はザンダー・ショフレのスイングから美しいフィニッシュを作る方法を学びましょう。

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クラブヘッドをリリースして背中にぶつける

 トッププロのフィニッシュはカッコいいものですが、特にショフレのフィニッシュはアマチュアのお手本になります。フォローでクラブヘッドがリリースされているため無駄な力感がなく、フィニッシュのボディーバランスが良いのが特徴です。

 一方、アマチュアのフィニッシュを見てみると、クラブがフォロースルーで止まったり、バランスを崩してしまったりする人が多く見られます。バランスの良いフィニッシュができない原因は、主にボールを打つことを意識しすぎているためです。クラブヘッドをボールに当てに行く意識が強いと、手先でクラブをコントロールしてしまい、クラブヘッドにブレーキがかかってしまいます。適切なスイングをすればクラブヘッドには遠心力がかかるため、自分でクラブを振ろうとしなくても、クラブはフィニッシュにおさまります。ダウンスイングでクラブが腰と平行の位置あたりまで下りてきたら、クラブをリリースする意識を持ってみましょう。ヘッドが走ってフィニッシュまで振り切ることができます。

 クラブのリリースを体感するために、フィニッシュでシャフトが背中に当たって戻るように素振りをしてみてください。背中にクラブが当たって戻る「リバウンド」を発生させるためにはクラブヘッドの勢いが必要です。右手に力が入っているとヘッドが走らないので、右手の人差し指と親指を外して素振りすると、さらにヘッドが走る感じがつかめるでしょう。

腰や股関節でブレーキをかけない

 フォロースルーでブレーキがかかるもう一つの要因として、ヒザや腰でブレーキをかけていることが挙げられます。アマチュアの中には「自分は体が固いから、うまく回転できずにフィニッシュが取れない」と思っている人がいると思います。十分な可動域が不足している人もいますが、ほとんどの人は腰や股関節をブロックして体の回転にブレーキをかけています。左ヒザや腰の角度を保とうと踏ん張っている人はもちろん、母指球体重だったり、つま先がめくれないようにしている人も体にブレーキをかけている可能性があります。

 体にブレーキをかけてフィニッシュまでクラブを振り抜けない人は、フォロースルーで左足のかかとに体重をかけ、左ヒザや股関節の力を抜いてスイングしてみましょう。そのとき、左ヒザが伸びたり、つま先が上がったり、向きが変わったりしても構いません。左ヒザが伸び、かかとに体重がかかることで、楽に体が回転する感覚がつかめるでしょう。

 フィニッシュはスイングレベルを現すバロメーターになります。クラブのリリースや体の動きをチェックして、バランスの良いフィニッシュを体に覚えこませましょう。

(監修:吉田洋一郎/ゴルフスイングコンサルタント)

■吉田洋一郎プロフィール
シングルプレーヤーを目標達成に導くゴルフスイングコンサルタント。世界で最も有名なゴルフインストラクター、デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回ゴルフ先進国アメリカやヨーロッパに渡り、PGAツアー選手を指導する一流インストラクターに直接学ぶなど、心技体のゴルフ最新理論に関する情報収集と研究活動を行っている。実際に教えを受けた著名ゴルフインストラクターの数は100名を超える。監修した書籍「ゴルフのきほん」は30,000部のロングセラー。ゴルフ雑誌、スポーツ新聞にて連載を3つ持ち、世界のゴルフティーチングに関する情報発信を行っている。公式サイト:http://hiroichiro.com/

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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