【#STAYHOMEのすすめ】公認スポーツ栄養士・こばたてるみさんおすすめの「食事法と時短レシピ」

構成:スポーツナビ
■その2:乾物・缶詰を上手に活用!時短レシピで調理もラクに

【写真:アフロ】

 長期保存や栄養の観点から、乾物や缶詰を上手に活用することもポイントです。とにかく保存が利くので、買い出しの回数もおさえることができます。また、通常の食材よりも栄養密度が高いというメリットも。たとえば、干ししいたけは普通のしいたけよりもビタミンDが濃縮されています。買い物の際に乾物や缶詰をまとめて買っておくようにしましょう。

 乾物や缶詰があると料理のバリエーションが増えるだけでなく、3色のバランスもとりやすくなります。たとえば、さばの缶詰の水煮を汁ごとフライパンに投入し、冷凍のほうれん草やスライスした玉ねぎなどを加えます。卵でとじて、ごはんにのせれば丼ぶりの完成です。骨まで柔らかくなっていてカルシウムを一緒にとることができるので、とくに魚の缶詰をストックしておくのはおすすめですよ。

 また、インスタント食品だけで手軽に食事を済ませたいときにも乾物や缶詰が使えます。ラーメンを作る際に、乾燥わかめや缶詰のコーンを加えるだけで彩りと栄養バランスも充実します。

 ほかにも、くだものの缶詰はヨーグルトにのせたり、牛乳を一緒にミキサーにかけてスムージーを作ったりすることもできます。普段の料理だけでなく、おやつや軽食にも最適ですよ。

■その3:お子さんの食事には、積極的に乳製品と野菜を

【写真:アフロ】

 ご家庭での食事では、野菜や乳製品が不足しがちなことが明らかになっています。小学5年生を対象に、学校給食がある日とない日の栄養を比較した調査結果によると、野菜や乳製品、カルシウム、ビタミンB1、B2の摂取量に差があることがわかりました。自宅でごはんを食べる機会が増えた今は、お子さんには野菜と乳製品を積極的にとってもらうよう意識しましょう。

 たとえば朝食のシリアルは、牛乳と一緒にバナナなどのくだものを加えると◎です。食事は出来合いのお惣菜をプラスしたり、カット野菜や冷凍野菜を活用したりするのも良いですね。普段の食事に野菜ジュースを加えるだけでも野菜不足を補えます。インスタントラーメンを作るときに、スープの調味料を半分にして水も減らし、その代わりに野菜ジュースを使ってみる……なんてアレンジにも使えますよ。塩分をおさえながら、野菜のうまみと栄養素を加えることができます。

 家事負担が増えている中で、家族のケアを考えるのはかなり大変です。手を抜くところは抜きながら、できるだけ実践しやすい方法を工夫してみてくださいね。

こばたさんからのメッセージ

 栄養補給として、食事は重要な要素だといえるでしょう。しかし、おいしいものを食べることは心を豊かにしてくれますよね。また、家族と一緒に料理することでコミュニケーションの役割も考えられます。

 しっかりと食事をとることは、身体だけでなく心の栄養補給にもつながるはずです。家族と過ごす時間が増えている今だからこそ、家での食事を大事にしながら心身のケアを心がけてみてはいかがでしょうか。

(取材協力:Viibar/オルタスジャパン)

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