パッティングはアッパーブロー派?ダウンブロー派?

Gridge(グリッジ)

【getty】

パッティング理論について語り合うと、必ず発生するバトル……それは、「パッティングはアッパーブロー派」と「パッティングはダウンブロー派」の戦いです。

世の中にはいろいろな意見があるので、どちらが「正解」と決めるのは難しいと思いますが、状況を整理しながら、この論争に終止符を打つヒントについて検討したいと思います。

この議論について語る上では、パターでボールをヒットした直後に発生する「ボールの浮き」「バックスピン」の有無がどう影響するかを考えていくことが大切です。

オススメは「アッパーブロー」でボールをとらえる

オススメは「アッパーブロー」でボールをとらえる 【getty】

個人的にオススメなのは「アッパーブロー」でのストロークです。感覚的な部分ではなく、物理的なメリットをまずは解説していきます。

たいていのパターにもロフトがあるため、何も考えずに打つと、ボールはわずかに浮き上がりバックスピンが掛かります。

そしてバックスピンがほどけてから順回転に回転を始めます。

狙ったラインに早く乗せるためにも、なるべく早く順回転を開始させる必要がありますが、この時重要になってくるのはダイナミックロフトです。

ほとんどのツアープロは、インパクト時にロフトが1〜2度(ダイナミックロフト)しかありません。

ややアッパブローでインパクトすることを心掛け、いち早くラインに乗せるようパッティングしています。

ただここで誤解してほしくないのは、必ずしも「トップスピンを与える」必要はないということです。

不要なバックスピンを最小限に抑える方法でボールをヒットし、可能な限り効率的にボールを転がすために、ダイナミックロフトをコントロールしているのです、

グリーン上のボールもわずかながら芝に沈んでいます。

そのため、若干のロフトとバックスピンによって、一瞬だけボールを宙に浮かす必要があります。

パターがパターフェースからいきなりまっすぐ転がることはありませんし、その必要もありません。

状況別おすすめの打ち方

状況別おすすめの打ち方 【getty】

とはいえ、ダウンブローが有効と考えられる場合もあります。状況別に考えてみましょう。

■平坦なストレートラインや最後にちょっと切れるライン

平坦なストレートラインや最後にちょっと切れるラインであれば、ボールをヒットした直後に多少はずんだり、バックスピンが多く入ってもラインを外れることや、極端にタッチが変わることはありません。

パッティングで大切なことは、フェースをスクエアにヒットすることと、フェースの芯でボールの芯を打つことです。

この場合は、アッパーブローだろうがダウンブローだろうが、ただひたすらに「芯」で「スクエア」に打てばOKです。

■打ち出しから左右に曲がるライン

この場合オススメは「アッパーブロー」です。

ダウンブローに打つと、インパクトの瞬間にボールが浮き上がり、ジャンプしてから転がり始めたり、スピンが多くかかります。

そのため、打ってすぐに曲がりを考えなければならない場合、ダウンブローで強く打ってしまうとジャンプしてラインを飛び越えてしまったり、バックスピンによって曲がりの影響を多く受ける可能性があります。

この場合は、早いタイミングから「順回転」でボールを転がさないと、思い描いたラインから外れてしまいます。

■下りで最後にちょっと切れるライン

この場合は、ダウンブローで打つほうがいい場合があります。

オーバーしてしまうことを恐れて、ただ当てるだけのようなパッティングをしがちな方は、ダウンブローで打ってみましょう。

バックスピンが多いため、打ち出し直後に強烈な加速をすることがなく、タッチを合わせやすくなる可能性があります。

最後はパターのグリップを整えよう!

最後はパターのグリップを整えよう! 【getty】

どちらのストロークタイプで打つ場合でも、グリップがしっくりきていないと安定したパッティングは望めません。

パターのグリップ方法は非常に個性豊かで、理想のグリップに巡り合うのは少し難しいかもしれません。

どのグリップを試してもフェースが安定しない場合は、次のグリップを試してください。

1.左手はグリップエンドを3センチほど余らせ、フェース面と手のひらを平行にしてグリップする

※この時、左手人差し指を少し伸ばしてグリップする

2.右手はいつも通りグリップする

このような形でグリップすると、右手首をフリップする(手のひら側に折る)動きを制限することができます。

また、左手人差し指を伸ばすことで、ネオマレットのような大慣性モーメントのクラブでの振り遅れ(フェースの開き)を防ぐ効果も期待できます。

注意点として、ライ角があっていないとインパクトが安定しません。

ライ角の簡単チェック方法としては、

1.いつも通り自然に構える
2.ソールしたパターヘッドのヒールとトウ側にスコアカードを滑り込ませる。
3.トウとヒールに同じ幅が空いていればOK

です。

※大きくズレている場合は、ライ角調整をオススメします。

正確なパッティングには、フィーリングとマッチしたパターも必要ですので、気になる方はチェックしてください。

さぁ! みなさんも自宅でパター練習を積み重ね、来るべきラウンドに備えましょう!!

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