センバツで見たかった15人の注目選手 中京大中京・高橋は「松坂より上」の評価も
明石商・来田涼斗(新3年)
来田は「5季連続の甲子園出場、そして優勝」という高い目標を掲げる 【写真は共同】
昨春のセンバツで史上初の先頭打者&サヨナラ弾。夏はこちらも史上初となる、2季連続の初回先頭打者弾を放った。チーム関係者によると、1年春の県大会初戦でデビューしてから公式戦は「フルイニング出場している」という鉄人ぶりも魅力。50メートル5秒9の俊足と大事な場面で打つ勝負強さは、出場予定だった選手の多くが対戦したいと語っただけのことはある。入学時に、来田は先輩たちの前で「5季連続で出て、甲子園優勝」と宣言した。あと1回のチャンスを必ずつかむつもりで、夏へ向けて鍛錬を続ける。
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履正社・関本勇輔(新3年)
関本は秋季大会で28打点をマーク。勝負強さが光る 【写真は共同】
元阪神の関本賢太郎を父に持つ、履正社の扇の要。昨夏は控え捕手として全国制覇を経験している。主将となった秋は、4番打者として公式戦11試合で28打点をマークした。捕手としても冷静なリードで、エース・岩崎峻典(新3年)を引っ張る。夏春連覇の夢は大会前に潰(つい)えたが、夏の優勝旗を全員で返しにいくチャンスは残されている。
健大高崎・戸丸秦吾(新3年)
秋の関東大会、明治神宮大会では冷静なリードと強肩が光った。玄人が好むタイプの捕手だ。神宮決勝で敗れた中京大中京へのリベンジを誓った春だったが、その思いは夏に持ち越しに。応援団がTHE BLUE HEARTSの『リンダリンダ』の替え歌に乗せて「シンゴシンゴ」と踊りながら歌う姿とともに、甲子園でのプレーを見たい。
東海大相模・山村崇嘉(新3年)
「156発カルテット」の一角を担う山村 【写真は共同】
高校通算44本塁打を誇る東海大相模の主将。53本塁打の西川僚祐、32本塁打の加藤響、27本塁打の鵜沼魁斗(全て新3年)とともに「156発カルテット」を形成する。秋の関東大会準決勝で先発登板したことをきっかけに、冬は投手にも本格的に取り組み、春にお披露目する可能性もあった。好きな言葉は「頑張るときはいつも今」。悔しい今を頑張り、夏に3季連続出場を目指す。
智弁学園・前川右京(新2年)
前川は秋季大会で打率5割超、6本塁打と大爆発 【写真は共同】
秋の公式戦では打率5割8分6厘、6本塁打と勝負強さが際立った。左打ちだが、先輩の岡本和真(巨人)を超える素質を秘めると期待される。「1日6〜7食」を摂り、冬場に約10キロ体重を増やした。2度目の甲子園は持ち味のフルスイングを披露することが叶わなかったが、夏に再び甲子園の観衆を魅了するつもりだ。
帯広農・水上流暢(新3年)
秋の公式戦で27打数18安打。打率6割6分7厘は32校の主力打者の中でトップの数字だった。「明石商の中森投手の150キロのストレートを打ちたい」とアンケートで語っていただけに、大会中止は無念だっただろう。夏は白樺学園とぶつかる十勝支部予選からのスタートとなるが、春夏連続出場を目指して、更なる打力向上を誓う。
大分商・渡邉温人(新3年)
50メートル5秒75の俊足を武器に、32校の選手の中でトップの10盗塁を記録した。2本塁打を放つなどパワーもある1番打者だ。「甲子園に出場できると発表があった時」と印象的な事柄をアンケートに記していただけに、躍動感あふれるプレーを聖地で見たかった。夏を目指して、俊足に磨きをかけていってほしい。