大山加奈×今井美亜 女子アスリート対談VOL.2 本気のスパイクを受けて「超楽しい!」

構成:スポーツナビ
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提供:BOATRACE

現役中は「肩が壊れてもいいから、トスを上げてきて」とプレー

大山さんが語ってくれた現役時代の知られざる苦労話に聞き入る今井選手 【赤坂直人/スポーツナビ】

大山 怪我はしたことありますか?

今井 私はまだ大きい怪我はしたことが無くて、一生一本も骨を折りたくないなと思っているんですけど(笑)。結構ボートレーサーもやっぱり危険と隣り合わせというか怪我は付き物なんですけど、痛いのは嫌なので(笑)。

大山 嫌ですよね。

今井 そうですね。

大山 でも私も現役中は、「肩が壊れてもいい。腰が壊れてもいいから、自分にトス上げてきて」って思いながらプレーしている方だったので、自分の体を自分で守るというのは凄く大事なことだと思いますね。

今井 でもそういう、私ずっと見ていたので、大山さんのアテネ(五輪)。すごい感動させてもらっていて、そういう努力を聞けたので、やっぱりアスリートって凄いなって思いました。戻るんですけど、バレーの得意技ってあったりしました?

大山 私の得意技かは分からないんですけど、武器はやっぱりパワフルなスパイクですね。皆さんからも「パワフルカナ」なんて呼ばれてましたけど、逆に言うとそれしか取り柄が無かったのでそこは突き詰めようと思ってやってました。トレーニングをかなりやりましたね。高校時代から重りを持ってウェイトトレーニングをガンガンやってましたね。

「レベルが上がれば、もっと面白いレースも見せれる」

バレー体験直後のトークで盛り上がったお二人 【赤坂直人/スポーツナビ】

大山 (今井さんは)得意技あるんですか?

今井 スピードを持ちながら回ってほかの船を「まくる」って言うんですけど、すごい一番私は豪快でかっこよくて好きな決まり手があって。それかなって思います。

大山 好きな練習とか嫌いな練習とかあります?

今井 私、逆に「差し」って言うんですけど、他の船を行かせて交差する技があって、それが苦手で。ずっとレバーを握ったまま行っちゃいたいんですよ。その差しは一回落としてしっかりハンドル切ってターンマークとほかの船の間を差すんですけど。なんか待てない、性格ですかね(笑)。「もう行っちゃえ」みたいになっちゃうから、しっかり差しの練習もしてから、ちょっと点数も上がったりとか。大山さんは嫌いな練習とか?

大山 嫌いな練習は「3人レシーブ」っていう練習なんですけど、きっとテレビとかでご覧になったことあるかと思うんですが、監督が球出しをするんですね。それをひたすら倒れるまで追いかけるっていう練習です。本来別に倒れるまでじゃないんですけど、普通に3人入ってレシーブする練習なんですけど、なぜか最後そうなっちゃうんですよね。

今井 きつすぎてですよね?

大山 あれがもうめちゃくちゃ嫌いでしたね。(ボートの)練習内容とかはちょっと前よりも変わってきたりとかするんですか?

今井 GoPro(カメラ)とかつけたりして、どうやってハンドル切っているかとか、どうやってレバー落としているかとかをこう(ボートに)つけたりとか。

大山 自分では、なかなか気付けないクセとかも客観的に見ると分かったりしますもんね。

今井 はい。面白いです。「あ、こんな動きしてたんだ」とか。無意識にやっていたことがやっぱり分かるので、今はすごいなって。

大山 そうですね。どんどん進化していっているんですね、やっぱり。

今井 はい。進化してもっとこう活性化じゃないですけど、レベルが上がっていったらもっと面白いレースも見せれるし、良いなって思うんですけど。


<VOL.3に続く>

用語解説

【(C)BOATRACE】

・まくり(写真左)
2〜6コースからスタートした艇が、スピードを落とさず
1周第1ターンマークで内の艇を外から抜いていき、その後も抜かれずに勝つ戦法。    

・差し(写真右)
先にターンしていった艇の内側を鋭く突き抜ける戦法。

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