「攻撃」の静岡学園と「堅守」の矢板中央 最強の矛盾対決を制して決勝に進むのは?

安藤隆人
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静岡学園(静岡)vs.矢板中央(栃木)のポイントを3つの視点から解説 【写真:松尾/アフロスポーツ】

 ついにベスト4が出そろった第98回全国高校サッカー選手権。1月11日に埼玉スタジアムで行われる準決勝第2試合、静岡学園(静岡)vs.矢板中央(栃木)の試合におけるポイントを3つの視点から解説する。

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長江と矢野を中心とした堅守vs.静学の多彩な攻撃

 矢板中央のストロングポイントと言えば、1年生GKの藤井陽登、昨年からのレギュラーの長江皓亮と矢野息吹のセンターバック(CB)コンビ、?見拳士朗と在間太一のダブルボランチを軸にした堅守にある。「4-4-2」の3ラインでしっかりとブロックを作り、全員がハードワークを繰り返しながらボールを奪い取って、素早く攻めるスタイルで快進撃を続けている。

 一方で静岡学園の武器は攻撃にある。鹿島アントラーズ入団内定のMF松村優太を右サイドに置き、彼の2、3枚をかわしていくドリブルで数的優位を作り出し、左サイドハーフの小山尚紀、井堀二昭と浅倉廉の2シャドーと1トップの岩本悠輝がギャップのポジションに入って、ボールを引き出してゴールを射抜く。
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著者プロフィール

1978年2月9日生まれ、岐阜県出身。5年半勤めていた銀行を辞め単身上京してフリーの道へ。高校、大学、Jリーグ、日本代表、海外サッカーと幅広く取材し、これまで取材で訪問した国は35を超える。2013年5月から2014年5月まで週刊少年ジャンプで『蹴ジャン!』を1年連載。2015年12月からNumberWebで『ユース教授のサッカージャーナル』を連載中。他多数媒体に寄稿し、全国の高校、大学で年10回近くの講演活動も行っている。本の著作・共同制作は12作、代表作は『走り続ける才能たち』(実業之日本社)、『15歳』、『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』、『ムサシと武蔵』、『ドーハの歓喜』(4作とも徳間書店)。東海学生サッカーリーグ2部の名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクター

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