爆発的な飛距離を生む「捻転差」(Xファクター)の作り方

Gridge(グリッジ)

【getty】

ゴルフで飛距離を伸ばすためには、「上半身と下半身の捻転差」(以下「Xファクター」)が大きいほど有利になると言われています。

しかし、この「Xファクター」は、下半身の動きを止めて上半身だけねじり上げるようにして生み出しても効果はありません。

今回は、どのようにして「Xファクター」を生み出すのか、その理論とドリルをご紹介します。

スイング中に止める動きは一切必要ない

スイング中に止める動きは一切必要ない 【getty】

飛距離を生み出す「Xファクター」の作り方は、上半身と下半身がセパレートされた動きによる「カウンター動作」というものが必要です。

上半身が時計回りに回転している間に、下半身を反時計回りに回転を始めることで、大きな「Xファクター」を作ることができます。

イメージ的には、トップに到達する直前に左足を踏み込み、下半身は左にしっかりと加重していく感じです。

この動きは、「ジャンプ」する前に少し踏み込む(カウンター動作)動きを入れたほうが高く飛べるのと同じように、ゴルフスイングでも「カウンター動作」を入れることによってヘッドスピードを上げることができるようになります。

「タメ」や「間」というフレーズを聞くと、一瞬スイングを止めるようなイメージを持つ人もいると思いますが、「地面反力」を上手に使い、大きな「Xファクター」を生み出すためにはスイングを止めてはいけないのです。

「運動連鎖」を意識して「Xファクター」を上手に生み出そう

「運動連鎖」を意識して「Xファクター」を上手に生み出そう 【getty】

「Xファクター」を生み出す上で大切になるのが、筋肉や関節の「運動連鎖」です。

「運動連鎖」は野球の投球フォーム解析から生まれた概念ですが、ボールに最大限の力を伝えるためには、「腰肘手首」と正しい順番に体を動かすことが必要になります。

ゴルフのスイングは、片手で行う「投球」と比較するとより複雑になりますが、やはり正しい順番で体を動かすことが必要になります。

「手打ち」や「力み」によって「運動連鎖」、つまり体の動かす順番を無視してしまうと、思ったようにヘッドスピードは上がらずミスショットやケガの原因につながります。

「タメ」を習得するドリル

「タメ」を習得するドリル 【getty】

正しい順番で体を動かし「Xファクター」を生み出すことができれば、「タメ」は自然と生まれます。

「タメ」はダウンスイングに入ってから意識して生み出すものではなく、切り返しの「カウンター動作」や上半身と下半身のタイムラグによって自然と生まれてくるのです。

自ら「タメ」をつくる意識があると、「リリース」が遅れた振り遅れのショットになりやすいので注意しましょう。

そしてこの「タメ」のある切り返しをマスターするのにおすすめの方法があります。

それは、

1.重めのロープを2メートルほど用意する(ホームセンターで購入できます)

2.両端をグリップ状にまとめる

3.切り返しとフィニッシュで体に巻き付くように左右に連続素振りをする

4.ダウンスイング中はロープに張りが出るように振る

というドリルです。

これは、「地面反力」を広めたクォン教授自身も実際の指導の中で多様するドリルですので、ぜひ挑戦してみましょう!
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『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

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