秋のG1で荒れるレース、堅いレースは? 本命党・穴党の狙いどころをピックアップ
6番人気以下の成績(複勝率順)
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
同様に天皇賞(秋)・ジャパンC、有馬記念も、6番人気以下の穴馬が少なからず好走している。こちらも2〜5番人気が奮わないため、1番人気が好成績を残しながら、平均配当は「ガチガチ」にまでは至っていないのだろう。
そして、6番人気以下の複勝率が最低の4.7%にとどまったのが、表1の平均配当が低かった秋華賞だ。表2にあった1番人気の勝率40.0%、複勝率70.0%は、秋のG1では平均的な数字だったが、こちらは2〜5番人気の成績が良いために、6番人気以下の好走が少なく、平均配当も下がっていると考えられる。
レース・人気別複勝率
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
10番人気以下の成績(1〜3着数順)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
以上、秋のG1の配当・人気傾向をまとめてみた。穴党なら、まずは今週のスプリンターズSで好ダッシュを決めたいところ。本命党なら次の秋華賞が最初の勝負レースになるが、決して「1番人気で頭鉄板」というレースではないことには注意したい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。