50代でもマラソン自己ベストを出すために vol.1 〜過去の自分を超える〜
なんのために走っているかは一人一人違うが、過去の自分を超えるチャレンジを楽しんでいるランナーは少なくありません。私もその一人ですが、加齢により筋力や持久力が低下しはじめる中で何をしたらタイムを伸ばせるかの試行錯誤を楽しんでいます。
今回は私の経験だけではなく、50代で自己ベストを更新しているランナーがどのようなことをしているかを紹介します。もちろんこれは20代、30代、40代のランナーにも読んで欲しいことです。
年齢を理由に諦める必要はない
もちろんタイムを追いかけるばかりがランニングの楽しみではありません。中には未知の距離へのチャレンジを目標に200キロを超えるウルトラマラソン完走を達成したメンバーもいれば、出来るだけ長く健康を維持して走り続けることを目標にしているメンバーもいます。そのように目標を持って創意工夫しているメンバーはいつも生き生きとしています。
年齢という数字が増えると老いるのではなく、自分自身の成長や可能性を諦めた時から老いは始まる。と私は思っています。
よくランナーには年齢不詳な人が多いと言われていますが、それは精悍な顔つきや、鍛えられた引き締まった身体がそう見せるだけではなく、自分自身の可能性を追い求めることを楽しんでいる精神的な要素が大きいと思います。
何歳になっても、昨日できなかったことが、今日できるようになったら嬉しいですが、ランニングの楽しさはもう伸び代はないと思っていてもアプローチを変えれば、いくらでも伸び代が見つかることです。そのあたりについて、5話に分けて紹介していきます。
メンタル面で意識して欲しいこと
・人と比較せず自分にできることをする
年齢・運動歴・身体能力など違うのだから、同じ様にできなくてもがっかりせず、自分の特徴を生かしたランニングスタイルを求めています。
・「〜せねばならない」と思わないこと
ランニングを始めた時から「走ることを義務としない」ことを肝に銘じていました。それは「走らなければならない」と思うと、走ることが苦痛になると思ったためです。
・追い込みすぎない
走ることが嫌いにならないように追い込みすぎないようにしています。これから先もランニングを自分のペースで楽しんでいくためにも今より少し走れるようになりたい位に考えて練習しています。
・自分を信じる
老化よりも進化が上まっていると信じています。そして老化よりも伸びしろの方が大きいと信じています。
・過去の自分を超える
昨日の自分より1秒でも速くなれるようにしています。周りとの比較ではなく過去の自分を超えるには何をすべきか考えています。
・やるときは手を抜かないで集中する
子供の大学受験、家族の看病、見守等、走れない日々が続いていますが、気の持ちようでその分練習は集中して走れるようになりました。
繋げると、人と比較せず自分にできることをする。また走ることを義務にせず、追い込みすぎないようにしている。それは好きで始めたランニングを嫌いになりたくないから。その中で、自分の可能性を信じ、過去の自分を超えるために何をしたらよいか試行錯誤している。そしてやるときは手を抜かないで集中する。
過去の自分自身に挑み続ける
ランニングを長く楽しみたい。という気持ちがあるなら、自分ではコントロール出来ない他のランナーとの比較ではなく、過去の自分自身に挑み続けてみてください。特に50代のランナーは自分自身の成長を楽しむような気持ちが大事です。私自身、過去の自分より速くなるためにはどうしたら良いかを考え試行錯誤し、小さな工夫を楽しんでいます。そしてそれが自己ベストに繋がっています。
新澤英典(しんざわひでのり)
ウルトラプロジェクト代表
ランニングポータルサイト ウルトラランナーへの道管理者
健康運動指導士
JSPO公認スポーツプログラマー
JAAF日本陸連公認ジュニアコーチ
損害保険会社25年勤務後早期退職し、その後ランニングクラブ ウルトラプロジェクト(通称 ウルプロ 現在の会員数200人以上)を立ち上げ、自己ベスト更新を目指す市民ランナーの指導をしている。また、ランニングポータルサイト ウルトラランナーへの道を通じて、ランナーへの情報発信を続ける他、複数のスポーツ関連企業でアドバイザーを務めている。
52歳で、5000m、10km、ハーフマラソン、フルマラソンで自己ベスト更新
100kmウルトラマラソン完走25回中 8時間台(サブ9)8回
24時間走214.472km(2017年)
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