「自分より幸せな人が憎い」自己愛性パーソナリティタイプの恋愛傾向とは

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どんな時代でも私たちの心をもてあそぶ【恋愛病】。幸せになりたいと願うのに、なかなか幸せな恋愛が訪れないと嘆くあなたへ。臨床心理士でもある筆者が、幸せな恋愛をするための見極め方を数回に渡ってお伝えしていきます。

自己愛性パーソナリティタイプとは?

まずはチェックしてみましょう!

□自分は人と違って特別な人間だと思っている。

□ほしいものを手に入れるためなら、他人をうまく使い、言いくるめることができると思う。

□友人や知り合いの幸せが妬ましいと思うことがある。

□周囲から褒められることが好き!逆にけなされると怒る。

□自分にとってメリットのないものには気持ちが冷めてしまう。


チェックが半分以上ある人は、もしかしたら自己愛性パーソナリティタイプの可能性が高いです。自己愛性パーソナリティタイプの特徴はどんなものなのでしょうか。

褒められることが大好き
「とにかくほめてほしい・認めてほしい」と思っているので、自分を誉めて称賛してくれる人と一緒にいようとします。最初の印象が魅力的で、口も達者、能力も高く、自信に溢れているように見えるので周囲から認められる機会も多いことでしょう。褒められることを求めている自己愛性パーソナリティタイプの人にしてはいけないのが、相手の言動や行動を否定したり、けなしたりすること。けなされたときには一気に怒りを爆発させ、怒りの矛先が向けられることに。自分に原因があっても認めずに、相手に責任転嫁しがちです。

嫉妬心が強い
自分より優れたものや幸福なものが許せないという一面があります。自分に回ってくるはずの幸せが取られたように感じてしまうからなのかもしれません。特に不安な状態の時がよりこの要素が強まります。

自分は特別な存在だと思っている
自分に自信があるために、「自分は周囲とは違って特別な存在」と思っていることが多く、マウントを取ろうとしたり、自分の思い通りに事を進めようとするところがあります。うまくいかないと、相手を否定したり、利用価値がないと切り捨てたりという冷たい一面も。

どんな環境で育ってきたの?

このタイプに育つには2種類のパターンが考えられます。一つは過保護に育てられたためにつまずくことなく、何でも思い通りに育ってきたタイプ。もう一つは、幼いころは可愛がられていたのに、途中から弟や妹の誕生によって関心や愛情を奪われたり、挫折を味わったことで、それらを補おうと自己愛が強まっていったタイプ。どちらかというと後者の方が多いと言われています。自分に対する過剰な自信と劣等感・さみしさなどが混在していることもこのタイプの人たちには多いのです。

自己愛性パーソナリティタイプの恋愛傾向は?

自己愛性パーソナリティタイプの人たちの恋愛傾向は、主に2パターンあると言われますが、その違いは性別で分かれてきます。

男性の場合
非常に恋愛に活発なタイプの人が多いと言われます。恋愛関係を築くよりは、相手を自分の色に染め、まるでゲーム感覚でのように制覇していく恋愛をすることが多いです。彼らの制服欲を満たす女性とは、見た目の美しさ、上品さ、家柄の良さ、学歴、仕事の華やかさなどいわゆる高嶺の花のような魅力的な人。目標が高いほど「ゲットした!」という満足感に繋がりやすく、満足したら気持ちが冷め、終了。という短命な恋愛をすることが多いです。

一方で、どんな時も褒め、母親のように自分を肯定してくれる女性とはこのタイプとは長続きしやすく、結婚に結びつくことも。このタイプの人はいわゆる“マザコン”と呼ばれる人も多く、心理的には母親との距離が近い人も多いので、パートナーの女性に対して母親のような要素を求めるのでしょう。

女性の場合
異性との関わりが乏しいタイプの人が多いと言われます。このタイプの人は、外見も中身も十分すぎるくらい魅力的であるのに、自分の中で男性に対する理想が高すぎるため、現実で出会う人が役不足に思え、恋愛に結びつかないパターンが多いのです。また、プライドが邪魔をして関係が発展しないという背景があるのかもしれません。なので、恋愛相手としては、プライドが高くなく、むしろ弱腰な感じの男性であったり、あるいは女性の言い分をすべて聞きいれ受け入れてくれるような存在でいてくれる男性と恋に落ちやすいです。

このタイプの人、どう対応する?

自己愛性パーソナリティタイプの人とは、どんな風に接していくと良いのでしょうか?自己愛性パーソナリティタイプの人と付き合っていくためのポイントはズバリ、【褒められたい】という気持ちと【自分の弱さも受け入れてほしい】という両方の気持ちを満足させてあげること。自己愛性パーソナリティタイプの人が主役で、その相手がわき役でいないとバランスが取れなくなってしまいます。しかし、サポートやわき役ではなく、時には自分が主役になりたいと思う時だってありますよね。そんな時は、自己愛性パーソナリティタイプの人が関係しない場所で自分の本領を発揮し、二人でいる時はサポート役でいるというメリハリをつけていくと良いのかもしれません。

自己愛性パーソナリティタイプについてお伝えしました。もし自分に当てはまる場合は、自分には【プライドの高さ】があり、そのことが相手との距離を遠ざけてしまうということを意識して、自分の気持ちに素直になる必要があると思います。逆に、相手がこのタイプである場合のポイントは、【賞賛と甘えの両方を受け入れる】【自分が主役の場は外に作ってライバルにならないようにする】ことでうまく行くかもしれません。


ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
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著者プロフィール

世界のヨガ情報を発信するニュースメディア。ボディメイクに役立つポーズや不調を解消するメソッドのほか、ファッション、ヘルシーフード、ヨガを愛する著名人へのインタビューなど、ビューティ&ヘルス系の最旬トピックスを配信します。

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