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離脱中の守護神、エースに打線の柱…
データで導くパ・リーグ後半戦キーマン

楽天(4位):エース則本昂大がチームに活力与える

【データ提供:データスタジアム】

 6月23日から7月8日にかけて引き分けを挟んで10連敗を喫した影響で、最大10あった貯金を使い果たした楽天。開幕から茂木栄五郎や新加入の浅村、ブラッシュらがけん引した打線も、大型連敗中は引き分けを含んだ11試合で22得点と深刻な不振に陥っていた。その打線も10日の試合で浅村に約1か月ぶりの一発が飛び出すなど、復調の兆しを見せつつある。


 このような状況の中、後半戦のカギを握る存在はこの男をおいて他にないだろう。チームが復帰を待ち望んでいたエース、そして連敗を止めた7月9日に先発を務めた則本昂大だ。

オールスター前に復帰した楽天・則本。CS出場権確保のためにも、その右腕で活力を与えたい
オールスター前に復帰した楽天・則本。CS出場権確保のためにも、その右腕で活力を与えたい【写真は共同】

 今季の楽天は3月に則本が右肘の手術、開幕直後に岸孝之が左太ももの故障で離脱したこともあり、先発陣が安定感を欠いていた。5月下旬に岸が復帰して以降は先発投手の安定感を示す指標であるクオリティースタート(QS)の割合も増えており、則本の戦線復帰で先発ローテーションの中核にあるべきピースがはまった格好だ。


 ストレートの平均球速149.1キロと、復帰戦では手術の影響を全く感じさせなかった則本。5年連続で最多奪三振に輝いた剛腕がチームに活力を与えてくれるに違いない。

ロッテ(5位):角中勝也の打順に注目

【データ提供:データスタジアム】

 借金1の5位で前半戦を折り返した千葉ロッテだが、今季は打線がまるで違う。ここまでリーグ2位の99本塁打を放っていて、昨季の78本を現時点で大幅に上回っている。本拠地のZOZOマリンに新設された“ホームランラグーン”の影響もあるが、ビジターでも昨季の41本をしのぐ49本を記録しているなど、チーム全体の長打力が改善していると見てもいい。


 日本ハムで活躍してきたレアード加入の影響はもちろん大きいが、特筆に価するのは長年チームをけん引してきた鈴木大地や荻野貴司の飛躍的な長打力向上と考えられる。この打線に上積みを見込むとするならば、それを期待していいのは7月5日から1軍に戻ってきた角中勝也だろう。


 今季の角中は、春先から好調の打線とは対照的に不振が続いていたものの、故障からの復帰後は6試合で打率.333、出塁率.458と持ち味を存分に発揮している。長打力のある打者がそろってきただけに、調子を上げてきた角中をどの打順で起用し、好機をつくらせるかも大きなポイントとなりそうだ。

オリックス(6位):新境地開拓のディクソンを軸に守り勝つ

【データ提供:データスタジアム】

 リーグ最下位に沈んでいるオリックス。今季大ブレーク中の山本由伸、山岡泰輔や榊原翼といった先発投手が試合をつくったにもかかわらず、勝利になかなか結びつけられなかった、というのが前半戦の総括だろう。


 とはいえ、交流戦を貯金5で終えたこともあり、3位の西武とは3.5ゲーム差。後半戦次第では5年ぶりのクライマックスシリーズ出場を狙える位置にいる。このオリックスで後半戦のキーマンに挙げたい選手がディクソンだ。

最下位のオリックスだが、まだまだAクラスは射程圏内。現在抑えを務めるディクソンは新境地を開拓中だ
最下位のオリックスだが、まだまだAクラスは射程圏内。現在抑えを務めるディクソンは新境地を開拓中だ【写真は共同】

 13年からチームに加入し、18年までは先発として起用されてきたディクソンが、今季はチーム事情もあってリリーフに転向。6月19日に来日初セーブを記録すると、以降のセーブ機会もすべて成功させ、不振の増井浩俊の代役を見事に務めている。


 松井佑介やモヤらをトレードで獲得したものの、慢性的な得点力不足がすぐに解消されるとは考えづらく、今後もオリックスは僅差を守り勝つ野球を重ねていくことが肝要。この勝ち方には、新境地を開いた“ベテラン”助っ人の活躍が欠かせないはずだ。


(文:データスタジアム株式会社 野球アナリスト 小林展久)

データスタジアム株式会社
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