元メタボのランナーズハイ|『北海道マラソン2018』レポート(2)
【みんアス】
今回は「北海道マラソン 2018」のレポートを2回に渡ってお届けする2回目です。
“改めてフルマラソンとサブ4の難しさを知った『北海道マラソン』”とは……
(編集部注※2018年9月20日に公開された記事です。)
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『北海道マラソン2018』がスタートしました。
私自身は三年連続三回目の『北海道マラソン』。
ところが今回はスタート前から不安でいっぱいでした。
今年2月の『別府大分毎日マラソン』を走り切った達成感からタガが外れ、『東京マラソン』では30kmあたりから記録を諦めてしまった。
その後も「これだけ頑張ったんだから」という免罪符を手に、今まで我慢し続けていた「好きなものを食べて、好きなものを飲む」を3月あたりから解禁。
練習は月に100km~150km程度、ジョグのようなペースで走るだけ。
追い込むことも節制することもせず「ま、二ヶ月前からきちっと仕上げれば大丈夫だろう」と怠けていたんです。
スタート地点に立った時、ベスト体重を4kgもオーバー。(なにせ元メタボなんで……)
練習は、スピード練習をレース直前に何度かこなしただけ。
その結果、脚は最悪に重い状態。(重く仕上がるじゃなくて、乳酸一杯な感じでした)
さらに輪をかけて、レース一週間に体調を崩し、直前の木曜・金曜は家で寝ていた始末。
そんな中スタートをしました。
「やはり」ですよね。
3kmほど行ったあたりで、もうコンディションは最悪。脚は棒のようになり、真剣にリタイアを考えました。
頭の中は言い訳ばかり。
でも偉そうに “サブ4”を目指す方たちにランニングのアドバイスなんかをしている身としては
「ダメでも完走だけはしないと」
「いや、4時間で走り切れないんじゃないか? それは避けたいからリタイアしちゃえ」
といった天使と悪魔が頭の中でバトルを繰り広げる始末(笑)。
「とにかく10kmまで」
「とにかく新川通りまで」
「とにかく折り返しまで」
当然、楽しくありません。
楽しくない。
これ本当に残念ですよね。
どんなに過酷な大会でも、出場できる喜びやボランティアのみなさん・沿道の応援に感謝、普段走れない場所を走れる興奮。
これはいつも持っていたいと思っていました。
でも難しかった(笑)。
19km地点で沿道の方から頂いたスイカを口に入れた直後に胃の中のものを戻してしまう始末。
まあ、本当に準備不足だったんでしょうね。
そんな状態なので補給ゼリーもエイドの食べ物も全く胃が受け付けず、35kmあたりからガス欠でフラフラに。
でもようやくそこで思いました。
“絶対に歩かない!”
“絶対に4時間だけは越えない!”
もうこれは散々怠けてきた自分への罰ゲームのようなもの。
そして意地でした。
不思議なものですね。そう考えたら少し気持ちが軽くなりました。
残り距離とタイムを計算し、ペースを決めます。
胃に入らなくても、とにかくエイドのスポーツドリンクだけはしっかり飲みます。
脚はどんなにペースが落ちても止めません、歩きません。(きっとあそこで歩いたら、もう走れなかったので)
それだけを実践して
「とにかく北海道大学まで行こう」
「とにかく北海道大学を抜けよう」
「脚を動かすリズムだけ考えよう」
そう考えて40kmを何とか通過しました。
【getty images】
しかし「絶対に歩かない」
もうここまできたら「どんなに遅くなっても走ることだけはやめない」そう決めて走り続けました。
大通りを右折して最後の直線が長かった(笑)。
周りの人にどんどん抜かれていきます。恐らく7分/kmくらいまでスピードは落ちていたと思います。
「でもいいや、最低限歩かずにここまできたんだから。あと数百メートル!」
そして長い長い私の『北海道マラソン』は
グロスタイム 3:56:25
ネットタイム 3:55:14
となんとか「歩かない」「サブ4」だけはやり切ることができました。
ゴール後に思ったこと。
それは「練習は嘘をつかない」
「日々の練習がレースの脚をつくり記録をつくる」
そして怠けた上に油断していれば、あっという間に4時間という壁が襲い掛かってくるということ。
普段から「サブ4はちゃんと練習を積めばできますよ」なんて偉そうなことを言っていたのに、気が付けば「ちゃんと練習してない人はできませんよ」の見本になるところでした(笑)。
ランニングは楽しくないと意味がない。
マラソンはちゃんと練習しないと楽しい結果は絶対に出ない。だから辛い練習や節制もできる。
これを忘れないで頑張ろうと思います。
以上、反省でした(笑)。
【みんアス】
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