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東京五輪では「9秒41をきっと実現」

東京五輪で思い描くパフォーマンスは?

世界選手権、そして東京五輪を見据えるライルズ。目標はどこにあるのだろうか
世界選手権、そして東京五輪を見据えるライルズ。目標はどこにあるのだろうか【スポーツナビ】

――今年最大の大会はドーハでの世界選手権(9月27日開幕)だと思いますが、そこで自らに期待することは?


 どういう形であれ金メダルを取りたい。世界記録については全然考えていないよ。今年はまずは金メダルを取ることに集中しているし、世界記録が出るとしたら、それは自然と出る形になるだろうね。


 もちろんいずれは世界記録を破りたいと発言したことはあるけども、いつ出したいとは言ったことがない。もしそれを言ってしまうと、みんなも、そして自分自身も過度な期待を持ちすぎてしまうしね。「この時までに出します」と言って世界記録が出せるほど甘いもんじゃない。実現するためには一生懸命練習しないといけないし、気象条件が良くて、良いトラックで走ることができて、周りにも良いライバルがたくさんいるという状況がそろって初めて出るもの。トレーニング以外で自分がコントロールできることではないし、自分としてはそれがそろうタイミングを待つしかないんだ。


――来年の東京五輪での目標を聞かせてください。金メダルを取りたいという以外の何かゴールがあれば教えて下さい。


 僕の夢……いや、夢じゃなくてむしろ自分が実現するだろうと思っていることなんだけど、僕が思い描いているのは、東京五輪の200メートル決勝に出る。そこで僕は両手を上げて(『ドラゴンボール』の技である)元気玉を作る。スタンドにいるみんなも同じようにして元気玉を作る。そしてみんなが僕にエネルギーを与えてくれるんだ。それが、僕が考える最高にクールな場面。で、そこから何週間もニュースの話題になるんだ(笑)。


――200メートル? 100メートルではやらないんですか?


 200メートルは“マイベイビー”(=自分が最も得意とするところ)だからね。200メートルのレースが僕の中では最高のレースなんだ。もちろん100メートルと200メートルの両方で金メダルを狙っていくつもり。だけど一番勝ちたいのは200メートルなんだ。


――100メートルは200メートルよりも先に行われますが、もし100メートル決勝に出て勝利しても何もしないんですね?


 しないよ。200メートルまでキープしておくんだ。(100メートルでは)何か他のことをするかもしれないけど(笑)。


――五輪に出場すれば初めてになりますが、あなたにとって五輪とは?


 究極のゴールだね。今年はもちろん世界選手権があってそれに集中していくけど、ただみんな五輪が4年に1度の大会で、選手たちがここで何かを成し遂げようと懸命に努力しているのだということは分かっているはず。五輪の金メダルは4年に1回しか取れない。だから究極の目標だよね。


――200メートルが“マイベイビー”だと言いましたが、100メートルと200メートルの世界記録をいずれ破るとすれば、200メートルの方が自身の中では破れる可能性が高いと考えていますか?


 それは分からない。自分としては両方破りたい。ただ、僕が高校生の時にこんな夢を見たんだ。五輪の(100メートル)準決勝のレースでフィニッシュラインを越えて電光掲示板を見ると「9秒41」というタイムが出ている。具体的なタイムが出てきたのは、その時しかない。そこまで頻繁に夢を見るわけでもないけど、ただ見る時はだいたい夢に出てきたことが実現してしまうんだ。だからその9秒41を見た夢もきっと実現するんじゃないかなと思っているよ。

永塚和志

1975年、茨城県生まれ、北海道育ち。英字紙『ジャパンタイムズ』記者で、プロ野球やバスケットボール等を担当。日本シリーズやWBC、バスケットボール世界選手権、NFL・スーパーボウルなどの取材経験がある

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