リーガとプレミア、どちらが最強か 圧倒的な結果とリーグとしての成熟度
新興地域での定着もプレミアが障害に
圧倒的な結果を残してきたラ・リーガ、組織としての運営力や文化の定着などに長けるプレミア。どちらが最強リーグか、議論は続くだろう(写真は昨年12月の欧州CL・バルセロナvs.トッテナムより) 【写真:ロイター/アフロ】
だが新興地域でラ・リーガの人気を定着させる上では、既に根付いているプレミアリーグ文化の影響がこれまで何度も障害になってきた。それはプレーの質だけでなく、長年かけて培われてきた習慣やフットボール文化の違いによるところも大きい。
ラ・リーガの特徴である繊細なフットボールも、プレーリズムや戦術的多様性においては各国のトップ指導者が集まるプレミアリーグに対抗するのは難しい。それに個人的な考えを言わせてもらえば、イングランドフットボールのスペクタクル性はルールを厳守するフェアプレー精神に基づいている。それはスペインではそこまで重視されていない価値観である。
いずれにせよ、両者がクラブレベルのフットボールシーンをけん引している存在であることは間違いない。今後も世界最強リーグを巡る議論が尽きることはないはずだ。
(翻訳:工藤拓)