筋肉系YouTuberたちは、美味しいものの誘惑が多いお正月をどのように乗り切っているのか？という興味からスタートしたこの連載。第3話では、パフォーマーとして世界各国で活躍しながら、旅や筋トレ動画を配信している「メトロンブログ」のYosshiさんが登場。正月太りを契機にカラダを変えたい人へ、モチベーション維持のコツについて聞きました。

――お正月はトレーニングをされますか？

　自分がその時に何をしているか、どこにいるのかによりますね。去年のお正月はオーストラリアにいて、YouTubeで自重トレーニングの動画をアップしました。トレーニングしていた時もあったと思いますが、わざわざお正月にトレーニングをするかと言ったら、意識的にはやっていないですね。

　今の僕にとって、年末年始は子どもの時ほどスペシャルな存在じゃない。日本にいれば、年越しそばくらいは食べる程度ですね（笑）。今は夏に比べると肌を出さないし、僕らのように日頃からトレーニングをやっている人たちの間では「バルクシーズン」と言われている時期なんです。一般の人がそこまで気にすることではないと思います。

――Yosshiさんのように日頃鍛えていない人はお正月もトレーニングした方がいい？

　年末年始はどんな人でも怠ける時期なので、ずっとシビアにやり過ぎるとストレスにもなります。シビアになる時期は夏前からでいいと思うので、抜くときは抜く、スイッチですよね。オン、オフが上手い人が結果を出せる。オン、オフが下手な人は自分にプレッシャーを与えすぎて、嫌になる。特に、一度怠けた体を動かすことが苦手な人は気をつけた方がいいです。冬は寒いので、「明日にしよう」ってなりやすいんですよ。

　実際にジムに行くと、この時期は人の数が極端に減ります（笑）。それで、夏前に混み出す。一般的に見たらそんなものですが、僕らみたいに真剣にやっている人たちは時期に関係なくジムに行きます。ジムにいる顔ぶれがいつも一緒（笑）。ホンマにシビアにやりたいのならば、行くと決めたら絶対に行くこと。これができる人が結果を残す人です。

――そこが難しいところですよね。

　僕の言葉を聞いて心に響く人もいれば、理解できない人も絶対にいるでしょう。自分の理想に近づく、近づいたらまた別の理想を追い求めて努力をしないといけないのですが、僕は努力とは思っていません。楽しいから行くだけで、1日、1日デカくなる気がしているからうれしい。好きなことにどこまで熱を注げられるか。

　僕がYouTubeを始めた当初はドバイに住んでいて、周りは砂漠でした。日中は摂氏50度もあるんです。仕事も忙しいし、疲れる。でも僕は砂漠を歩きながら1時間以上かけてジムまで通いました。「俺、よう頑張っているな」って。それはトレーニングが好きだったからだと思いますね。

――正月太りを契機にカラダを変えたい人も多いと思います。

　痩せるための単純なルールは、1日の運動量、食事、筋トレ内容、この3つなんです。この3つの中で大切なのは運動量とメシ。ここを無視して言い訳しているんだったら変わらんよって。どんな人でも無理。

　正月は思いっきり食って、甘やかしていい。でも1月中旬になってきたら、「よし、やろか」ってなる。そして次は夏。まだまだ時間的な余裕があるし、1月の半ばくらいから夏にかけて、食事制限とトレーニングをマジでやったことのない人だったら、やってみてもいいんじゃない？　絶対に変わるから。

　そして、自分の変わった姿を見てほしい。絶対にハマるから。結局こういう世界で成功する人はナルシストなんですよ。「カラダ変わったね？」って人に褒められたらうれしいでしょ？　変わっていく自分がおもろいし、「こんなに変わるんだ」という繰り返しですよね。そんな世界が夏くらいに見えるんですよ。

　人生で一度、本気になってみようかと頑張ったら結果が出るし、その人はそれ以上のことを学ぶと思います。それが何かと言ったら努力ですよ。この自信が次に生きるんです。トレーニングをやっている人ってそうやって変わっていくんです。トレーニングで得た自信は、今後の人生において何をやっても生きてきます。「やるぞ」と思った方は、最強の自重トレーニングがいっぱい載っている僕の動画を見てください。パンパンになりますよ（笑）。

※この記事は過去にスポーツナビDoで配信した記事を再投稿したものです。

メトロンブログ　Yosshi
10代の頃からダンスを始め、プロのダンサーとしてさまざまな経歴を積む。自身の怪我をきっかけにフィットネスを始め、フィジーク選手として大会に参加。今現在は大阪にあるフィットネスジムでプロのパーソナルトレーナーとして活動しながら、TRICKINGやフィジークなどさまざまなジャンルでタイトルを獲得するなど、活動の範囲をテレビ番組やミュージックビデオなどさまざまな舞台へと広げ、マルチに活躍。2016年からYouTubeでの配信もスタート。ハイセンスな映像とわかりやすいトレーニング解説が人気を呼び、現在はチャンネル登録者数が29万人を数える。Reebok One EliteとしてReebok(リーボック)スポンサー契約、シルク・ドゥ・ソレイユの登録アーティスト。

・YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCZWyZ5L_MVBCcB8vmkspb8A/featured

・UrbanStyle:Fitness
http://fitnabody.com/

・Instagramアカウント
https://www.instagram.com/metron_vlog/

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