市船・朝岡監督が抱いた相反する感情 確かな手応えと、非情な結末と

平野貴也
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6年連続の同カードとなった千葉県決勝

市立船橋は0−2で流通経済大柏に敗れ、選手権出場を逃した 【平野貴也】

 指揮官は、表現の難しい感情を抱いていた。確かな手応えと、非情な結末。対局にあるはずの2つの要素が同時に訪れたのだ。

「負けたことを肯定したら、絶対にいけないけれど。だけど、よくやったと思います。否定はできない。選手に対しても、結果に対しても。否定するつもりはない。かと言って、肯定してはいけないけど」(市立船橋高、朝岡隆蔵監督)

 第97回全国高校サッカー選手権の千葉県大会は18日に決勝戦を行い、市立船橋高校は0−2で流通経済大学付属柏高校に敗れた。ともに日本一を狙う実力校。6年連続で同じ顔合わせとなった決勝戦の注目度は高く、会場のフクダ電子アリーナには、1万2000人を超える観衆が詰めかけた。翌日に組み合わせの抽選会を控えた全国大会出場校の指導者や、Jリーグ、大学のスカウトも多く視察に訪れた。

 試合は、前半の早い段階で大きな転機を迎えた。互角だった立ち上がりが少し落ち着き始めた前半14分、流経大柏が右CKからシュートのこぼれ球を押し込んで先制。リードを得た流経大柏は、守備に重点を置いた戦い方で試合を進めた。市立船橋にとっては、厳しい展開となった。最終ラインで闘争心を見せるU−18日本代表のDF岸本駿朔(3年)は、けがでベンチスタート。

 守備の要となるDF余合壮太(3年)も大学受験で不在。抜群のスピードを誇るU−17日本代表のDF畑大雅(2年)も今予選を前に負傷で戦線離脱しており、今季の強みだった交代策は望めなかった。前半は、うまく守られてシュートを1本も打てずにハーフタイムを迎えた。
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著者プロフィール

1979年生まれ。東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て2008年からフリーライターとなる。主に育成年代のサッカーを取材。2009年からJリーグの大宮アルディージャでオフィシャルライターを務めている。

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