『ペガサス35』『ヴェイパーフライ4%』の間ぐらい? ナイキ新作『ペガサス ターボ』の魅力

Runtrip MAGAZINE

こんにちは、シューズアドバイザー藤原です。
今回は、『ナイキ ズーム ペガサス 35』に続いて登場した『ナイキ ズーム ペガサス ターボ』の紹介です。
こちらもペガサス 35同様に、ヴェイパーフライ4%などにインスパイアされたスピード感のある流線型の『エアロソール』。ミッドソール素材に『ZoomX』が使用されていて、これはBreaking2シューズと全く同じソールの感覚を体験できるもので、ナイキのミッドソール史上最高のエナジーリターン、そしてライトウエイトな素材となっています。

出典:ナイキニュースより

また、その耐久性については、約500マイル(800km)以上は履けるとのことですが、ニュアンスとしては、ペガサス35の方が耐久性は良い。ただ、ヴェイパーフライ4%よりは断然耐久性が良い。そういう感じでしょうかね。

©2018 Shuhei Kurashima

『ペガサス』とターボの前についていますので、混乱しますが、これはむしろ、テンポアップラン用のシューズということになりますね。

<エリュード・キプチョゲの1週間のトレーニングでのシューズローテーション(履き分け)>

・ペガサス35/ 5回
・ペガサスターボ/ 4回
・ベイパーフライエリート/2回
・TBD(気分によって変える)/ 1回

トレーニングシューズ、コンディショニングシューズは『ペガサス 35』、ロングペースランやテンポランを『ペガサス ターボ』というように履き分けているようです。オレゴンプロジェクト大迫選手の言葉でいう、『ペガサスとヴェイパーフライ4%の間のシューズ』ということになるのでしょう。

そして、黒い耐久性のあるアウトソールから見える白い部分、ミッドソールの最下層部にはこちらも話題の『リアクト』を補完するように搭載しています。反応の良いレスポンスは、なるほどそこから醸し出されていたんですね。新素材をひとつまみの塩のように贅沢に使うところもナイキらしいシューズですね。

©2018 Shuhei Kurashima

©2018 Shuhei Kurashima

市民ランナーにとって同シューズは、マラソンなどのディスタンスレースでのレースシューズやそれを見据えた距離走、ペースランなどにピッタリでしょう。そして、ベイパーフライ4%、ズームフライはどうもうまく使えなかった、、、という方、お待たせしました!クセのないレーシングですから今度こそうまく使うことできるでしょう。

『ペガサスターボ』発表のローンチイベントでも、締めくくりは『1マイル全力走』でした。最初はゆっくり行ったのですが、結局かなりテンポアップして(フツフツと燃えて前を追いかけしてしまいました。汗)、1キロ3:15〜3:20ぐらいで走りましたが、このペースでスッキリ。トレーニングシューズではなく、テンポアップランシューズだと確信しました。

©2018 Shuhei Kurashima

本当に着地のレスポンスが良く、気持ち良くストライドが自然に伸びましたね。ロードでの12kmぐらいのペースランをよくするのですが、今度はそれで使ってみるつもりです。とにかく、ナイキの仕掛けた『厚底レーシングブーム』今後もまだまだ続きそうですね。

【ズームペガサスターボスペック】

出典:ナイキニュースより

・重量/ 約238g (メンズサイズ28cm)
・ドロップ/10mm (Forefoot 12mm)
・アッパー/シームレス半透明メッシュ採用、中央部にあるレーシングストライプラインが目立つ。フライワイヤーケーブルでフィット感を出します。ペガサス35同様、エアロソール、ヒールカラーがアキレス腱のあたりを少なくします。
・ミッドソール/エナジーリターン85%、ナイキ史上もっとライトウエイトな素材「ズームXソール」を採用。アウトソールの直上のソールには新素材リアクトフォームを使用、耐朽性と安定感を補完しています。
・アウトソール/アッパーのレーシングストライプラインがアウトソール前足部までの伸びたデザインが象徴的、同時に限られた部分に限定使用することで軽量性と耐久性を考えたものに。正五角形型のペンタゴンデザインのワッフルソールが、あらゆる路面でのトラクションを発揮します。
・価格/19,440円(税込)
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