大阪桐蔭・藤原恭大の並々ならぬ覚悟 1番打者として「自分が打てれば勝つ」
中川、根尾のインタビューに刺激
それでもスポーツ以外で目立つとなると、どうしても一歩引いてしまう。昨秋のU−18野球W杯カナダ大会でも、試合終了後のインタビューを待っている時に、「どんな風に話せばいいのか分からない」と苦笑いを浮かべる時もあった。今春のセンバツでは準決勝の三重戦でサヨナラ打を放ち、初めて勝利のお立ち台に立ちインタビューを受けたが、「まだまだです。もっとうまく話せるようにならないと」と、すらすら話していたかのように見えた受け応えに関しても辛口だった。
真の1番打者に成長できるか!?
香川県の招待試合では4試合でランニングホームランを含む4本塁打を放った。特に英明との試合で、2打席目のセンターやや右に放り込んだ1本はバットの先っぽで捕らえたもの。3打席目の右方向への一打は打った瞬間にそれと分かる当たりで、ライトは1歩も動かなかった。8回の同点のホームを踏んだ際も、藤原だからできる快足を生かした目の覚めるような走塁で本塁を陥れ、多くの観客が詰めかけたスタンドからはため息が漏れていた。
「自分が打って守って走れば、勢いがつく。夏は接戦が多くなるかもしれませんが、圧倒して勝てる力をつけていきたいです」
その言葉には並々ならぬ覚悟が込められている。