南関に君臨する孤高の場立ち・吉冨隆安 上半期の大一番!帝王賞は力勝負になる
近走の内容を鑑みると交流GI組や地方馬では巻き返しが難しい
ここ2戦、らしくない競馬が続いているテイエムジンソク。昨年のチャンピオンズC2着の実力馬だけに、ここで復活ののろしを上げても不思議ではない 【netkeiba.com】
また、サウンドトゥルーも近走の対戦比較から厳しい。チャンピオンズCはペース向いたはずなのに11着、東京大賞典こそ2着しているが、川崎記念ではケイティブレイブやアウォーディーにも負けているし、フェブラリーSもペース向いて8着がやっと。休養明けから走ってくるタイプの馬ではあるが、力を落としているのは間違いないだろう。
アポロケンタッキーは、頭までは疑問が残る。川崎記念、ダイオライト記念と連続2着もともにケイティブレイブに敗れてしまった。そのケイティブレイブはフェブラリーSで大敗を喫したところを見ると、この2走の敗戦を見る限り、頭までは厳しいという結論だ。アウォーディーも昨年までの力は出せない。まして、今回は海外帰り。ピーク時の力を発揮しても3着に入ればいいと見る。
地方勢では、ヒガシウィルウィンはJRA勢の2着に入ったレースもあるが、大井記念ではリッカルドにも負けている。そのリッカルドはJRA時代に重賞勝ちこそ記録しているが、基本的にはオープン特別でも苦戦していた馬。地方競有の馬場に向き、馬の能力がアップしたとしても、ゴールドドリームやテイエムジンソク、ケイティブレイブに先着するのは厳しいだろう。
良馬場のもと、力と力の真っ向勝負に期待!
吉冨隆安氏のブースの前には、常に人だかりができるほど。その熱い口上だけを聞きに来るファンも少なくない 【netkeiba.com】
他の地方馬で前に行きたい馬もいるとは思うが、根本的な能力の差があり展開に影響を与えない。テイエムジンソクは前走の平安Sで、わざとインで砂を被らせる競馬。枠も枠だし、インの3番手辺りで我慢することだろう。ゴールドドリームは後方からの競馬になると思うが、脱落馬や他の馬の仕掛けで4コーナーではある程度のポジションになるはず。ギリギリまで馬場状態を見極めて最終結論を出したいと考えている。
連日熱戦の続くサッカーのワールドカップだが、競馬はあなたがプレーヤー。私に限らず、我々、南関競馬公認予想士が好アシストを約束するので、ぜひとも帝王賞でシュートをきっちりと決めてほしい。お時間の都合のつく方はぜひとも本場に来場いただき、レースも馬券も頼んでほしいと思っている。
いざ! 勝負!!
文:吉冨隆安
1947年鹿児島県生まれ。大井競馬場公認予想「ゲート・イン」主宰。大阪市立大学法学部中退後、さまざまな職業を経て大阪で起業するも、数年後に上京。一時期、学習塾講師と競馬予想屋を両立させていたこともある。平成元年から「ゲート・イン」の屋号で、大井競馬場で場立ち予想を行っている。つねに「競馬が市民の投資対象たる金融商品なら、僕の予想は商品説明である」との信念のもと、確固たる軸馬を1頭決める「実走着差」理論で、競馬との孤独な戦いを続ける。