[連載小説]アイム・ブルー(I’m BLUE) 第2話 日本代表監督、オラルの思い

木崎f伸也
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木崎f伸也、初のフィクション小説。
イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。

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【(C)ツジトモ】

 2030年3月、ドイツ――。

 日本代表を率いるメーメット・オラル監督は、フランクフルトのレーマー広場のオープンカフェで、W杯で誰を選ぶかに思いを巡らせていた。

 ホテルの部屋で、キャプテンと激しい議論になったことがある。日本サッカー連盟の冨山和良会長が、解任に動いていたのも知っている。だが、自分の日本代表を強くしたいという思いに偽りはない。選手たちとは最後の3週間で、信頼関係を築けると確信していた。
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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。金子達仁のスポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『革命前夜』(風間八宏監督との共著、カンゼン)、『直撃 本田圭佑』(文藝春秋)など。17年4月に日本と海外をつなぐ新メディア「REALQ」(www.real-q.net)をスタートさせた。18年5月、「木崎f伸也」名義でサッカーW杯小説『アイム・ブルー』を連載開始

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