マイラーズCは実績馬か上がり馬か!? エアスピネル1枚上も勢いならロジクライ
京都で行われるようになった12年以降のレースを分析
12年以降のマイラーズC好走馬
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走レースとしては実はダービー卿CT組が最も多い。しかし、好走馬は先のクラレントだけ。相性が悪いローテーションだ。同じG3でも別定戦の東京新聞杯はまだ大丈夫。【0.2.3.4】という成績で、エアスピネルやエキストラエンド、ダノンシャークなどの好走馬が出ている。ただし、勝ち馬はいないので注意が必要だ。
勝ち馬に注目してみると前走香港マイルや中山記念、阪神Cといった同格以上のレースからきているケースが多い。ある意味自然な流れと言える。ただ、一方で洛陽Sや白富士SといったOP特別からきて勝利していくケースもある。素質がある上がり馬が勢いで駆け抜けていくこともあるので、そうした想定も必要なレースだ。
12年以降のマイラーズC好走馬の主な実績
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
例えば、昨年のイスラボニータは前年のマイルCSで2着に入っていた。同じように15年3着のフィエロ、13年1着のグランプリボスが同レースで2着だった。マイルCSでの着順はそこまでこだわらないが、好着順を取っている馬は有力な連軸候補となる。
同じように同年の京都金杯に出走していた馬を調べる。すると、昨年2着のエアスピネル、14年3着のエキストラエンドらが該当する。また、東京新聞杯も関連性があると言える。コスモセンサーやエキストラエンドが、同レースで好走を果たしていた。
無論、この3レースに出走してないケースも当然ある。16年1着のクルーガーや15年1着のレッドアリオンなどがそのパターン。クルーガーは前走中日新聞杯で6着に敗れていたが、オープンクラスに再昇級してすぐの競馬。2走前には1600万クラスを勝ち、3歳時に京成杯3着の実績があった。また、14年1着のワールドエースは、前走白富士Sが長期休養明けで5着。3歳時には皐月賞で2着の実績があった。同馬は上がり馬とは言えないが、遅れてきた素質馬的な雰囲気がある。そうしたタイプの馬にも十分勝機があるレースとなっている。
また、16年2着時のダノンシャークはすでにマイルCSを勝っていたG1馬。同年3着のクラレントはサマーマイルシリーズの王者という目立つ実績があった。そのような馬の巻き返しが盲点になるケースもありそうだ。