元騎手“岩手のまゆゆ”皐月賞大胆予言 トライアルを分析して勝ち馬を探る!
元騎手も唸った瞬発力
キタノコマンド―ルは自身には不利な先行有利の展開をものともせず、抜群の切れ味を披露し、しっかりと賞金加算に成功。写真は2018年すみれS。 【netkeiba.com】
直線では少しヨレてしまっていますが、そういうのはむしろ若い馬では成長してくる余地であることもあります。こういう風に“何かする馬”っていうのは本当に苦しいときもありますけど、まだ馬に余裕があって遊んでしまうということも多くて、それが真面目に走る力になっていけば、さらに強くなります。ハイレベルのレースで揉まれてきた経験があるぶん、ステルヴィオのように重賞をステップにしてきた馬のほうを上に取りますが、キタノコマンドールにも伸びシロがあって印を付けると思います。この末脚には注意が必要です。
休み明け初戦となった若葉Sで5着と、思わぬ不覚をとったタイムフライヤー。昨年のホープフルS覇者の復権なるか? 写真は2017年ホープフルS。(C)下野雄規 【netkeiba.com】
ですので、現時点(4/9現在)での結論としてはステルヴィオとエポカドーロが本命・対抗、キタノコマンドールとワグネリアンが続くというのが私の見立てです。印はもう少し打ちたいと考えていますが、そこの判断材料は追い切りを見ての調子の見極めで考えていこうと思います。
騎手を引退してから、こうやって予想を披露する場もいただいて、多くのファンのかたに予想を見てもらいたいと思って活動しています。いつも応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!
■プロフィール:鈴木麻優
1996年1月20日生まれ、宮城県気仙沼市出身。岩手競馬に在籍していた元騎手で、2015年のレディース&ヤングジョッキーズでは、優秀女性騎手賞に輝いたほどの実力の持ち主。一方で、その愛らしいルックスから競馬界の「まゆゆ」と呼ばれており、食べることと競馬予想が大好き。元ジョッキーの視点から、コースの特徴とメンバー構成を吟味し“展開”で予想をするスタイル。