【全日本プロレス】全日本のCC初参戦となるヨシタツ さいたまSA大会に「悔しさある」

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WWE再挑戦は「もうお腹いっぱい」

「レッスルマニア」で王座戦に臨む中邑に対しては「もっているなー」という印象 【(C)2018 WWE Inc All Rights Reserved】

――CC開幕と同時期に、海の向こうではWWEの年間最大のイベント「レッスルマニア」(現地時間4月8日、日本時間9日)が開催されます。今回は、中邑真輔選手がWWE王座戦に挑むとあってかなり注目されています。中邑選手と言えばヨシタツ選手とは新日本の同期入門ですよね?

 自分がいた頃とは全然違うのであまり意識はしていないですけど、このタイミングで王座戦に臨めるのは「もっているなー」と思いましたね。

 自分がいた頃は日本人選手に対する扱いも違いましたし、ある意味、自分がWWEで日本人が戦うための道筋を作ったという部分もあると思っています。実験台だったというか。これは昔WWEのジャパンオフィスで働いていた方に言われたのですが、「ヨシタツさんがやってきたからこそ、今の彼らのポジションがある」と言われていて、この点ではうれしいですよね。それこそ自分がいた時は言葉や人種の壁、日本人を見る目も違っていたし、それと戦いつつだったので。

――WWE所属選手にとって「レッスルマニア」はどういう位置付けでしたか?

 みんなが出たい大会ですよね。そういう意味では、自分はその目標を達成していて、「レッスルマニア」(2010年ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム大会)に出場して、バトルロイヤルですけど、きっちり勝者として帰りの花道を歩いていますから。あのシーンは壮観でしたね。

――ヨシタツ選手から見て、今のWWEはどうですか?

 自分がいた頃とは別の団体ですね。別世界の話かなと。自分たちの時代は何も見えなくて、どんな選手がトップに上るかさえ分からない。でも今は、日本で名を挙げておけばWWEに出られると証明されていますから。
 よく聞かれるんですよ。「どうしたらWWEに入れるのか」と。今はすごく明確で、日本で活躍すればいいんだと。特に今は、WWEも日本人選手をもっと欲しいはずだから、挑戦してみたい選手はチャレンジすればいいんだと思うんですよ。人生は1回しかないんだから。指を食わえているだけじゃもったいないなって思いますね。

――ヨシタツ選手はもう1度挑戦したいという気持ちはありますか?

 自分はもういいですよ。お腹いっぱいです。酸いも酸いも味わってきたので(笑)。7年間ですからね。お腹いっぱいです。でも、もちろん、トゥモロー・ネバー・ノウズです(笑)。

CC決勝は「ヨシケン」で一騎打ちを!

CC決勝では、パートナーの宮原健斗と「ヨシケン」で戦いたいと話す 【写真:SHUHEI YOKOTA】

――それではこれから日本で成し遂げたいことはありますか?

 まあ自分自身はあまり遠い目標は言いたくないのですが、まずは近い目標から。今はCC。目先のCCで活躍し、そこで結果を残せば三冠戦も見えてくるし、目の前の相手との結果と内容によって、その相手と何かが起こると思うので。まずは目の前の試合でちゃんと結果を残したいです。

――最後にCCに向けての意気込みをお願いします。

 チャンカーは首を折ってから、初めてのタフなリーグ戦なので、まずはそこを無事に乗り切るということ。そして結果と内容を残す。ただ、諏訪魔には意識が向いちゃうんですよね。ああいうタイプが大嫌いなので。エリートというか、「ジャンボ鶴田さんの再来」とか言われてちやほやされて、ああいう奴が一番生理的に受け付けない。もちろん負け続けているのはあるのですが、そういう部分があるので、CCでは諏訪魔とのシングルで頭がいっぱいです。絶対に「ヨシタツロック」で諏訪魔を締め落としたいと思っています。

――同じブロックのターゲットが諏訪魔選手だとは思いますが、逆ブロックで戦いたい相手はいますか?

 やっぱり健斗ですね。(タッグチームの)「ヨシケン」で決勝を戦いたいです。そのためにも、今回の長期リーグ戦を、結果と内容を残しつつ乗り切ることをテーマにしていきます。

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