たけし命名馬、ダービー制覇の可能性は? キタノコマンドールの長所と短所を大分析

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の3歳馬チェック

 今週は春GIに向けての注目トライアル弥生賞&チューリップ賞が開催されるが、先週末に行われたすみれSではキタノコマンドールが一足早くクラシック戦線へ名乗りを挙げた。タレント、映画監督として世界に名を馳せる北野武氏(ビートたけし)が名付け親の同馬。ダービー想定オッズランキングでは、果たしてどの位置に食い込んできたのか。

「高速マクリ」でクラシックへ キタノコマンドール

キタノコマンドールがデビュー2連勝でクラシックに名乗り 【撮影:日刊ゲンダイ】

2/25(日) 阪神9R すみれS(OP) 芝2200m
キタノコマンドール 牡 馬体重:490kg(-4)
騎手:福永 厩舎:(栗) 池江寿
生産:ノーザンファーム
馬主:DMMドリームクラブ
父:ディープインパクト
母:ベネンシアドール(キングカメハメハ)
初勝利時の評価:★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕

 スタートはまずまずだったが、行く気はなく道中は最後方から。3角過ぎから一気にマクって前を射程圏に捉えると、勢いそのままにゴール前でキッチリと差し切った。逃げた2着ケイティクレバーが作り出した流れはそれほど速くなかったが、全体の勝ち時計は優秀な部類。自身がマークしたラスト3F33秒8という数字も高く評価できる。北野武氏(ビートたけし)を名付け親に持つ「DMMバヌーシー」の募集馬が、嬉しいクラシック参戦となりそうだ。

長所
 新馬戦の時ほどペースが緩まず、ある程度の追走スピードが要求された今回のレースでも、速い上がりをマークして勝ち切ったというのは大きな収穫。鞍上の指示に対し瞬時に応えられる操縦性、気性面は大きな武器と言える。今後さらに距離が延びても不安はない。

短所
 初戦もゴール前で内にモタれていたように、今回も若干フラフラするシーンが見られた。まだ馬体に芯が入っていないという見方もでき、本当に完成するのはやはり先か。多頭数でタイトな競馬になった際に「意外と伸びない」という可能性もありそう。

日本ダービー 想定単勝オッズランキング
(→)1番人気 ダノンプレミアム 3.6倍
(→)2番人気 ワグネリアン 4.7倍
(→)3番人気 オブセッション 6.7倍
(→)4番人気 タイムフライヤー 10.0倍
(→)5番人気 ブラストワンピース 16.0倍
(NEW)6番人気 キタノコマンドール 16.7倍

(↑)18番人気 ケイティクレバー 47.1倍

(↓)ランク外 コズミックフォース - 倍

 すみれSを勝ったキタノコマンドールが6番人気で初登場。現時点でも支持を集めそうなインパクト大のレース内容だった。他馬より重い斤量で逃げ粘った2着ケイティクレバーがランク内に再浮上。人気を裏切ったコズミックフォースは圏外にダウンとなった。

 今週末行われる弥生賞には、想定オッズ上位3頭が揃って出走予定。皐月賞、ダービーを占う上で、絶対に見逃せない一戦となる。さらに、土曜阪神のチューリップ賞では、2歳女王ラッキーライラックが今年初戦を迎える。こちらも注目のレースだ。

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