国内コース休止で苦難の日本スケルトン 第一人者・高橋が懸念する若手への影響
競技の今後には「不安がたくさん」
日本スケルトンの第一人者として五輪に出場した高橋弘篤 【写真は共同】
33歳の高橋は2回目の五輪を終え「ここまで支えてくれた越(和宏)さんと、ここにも来てくださっているトレーナーの方、家族に感謝したい」と涙。今後については「正直分からないです」と明言しなかった。
長く日本のスケルトン界を第一人者として引っ張り、今季もW杯総合成績で18位と日本人最上位につける高橋。「宮嶋や彼に続く若い選手たちは、この先本当に不安がたくさんあると思います」と競技の今後を思いやった。
期待の宮嶋も「好循環が起きれば」
声援に手を振る高橋。「スパイラル」の休止について、若手への影響を思いやった 【写真は共同】
それだけにスパイラル休止で予想される困難には表情を曇らせる。自身の競技力については「大学に入ってから基本的に海外遠征に行かせてもらっていて、長野より海外で滑る機会の方が多かったので、海外で滑ることで技術は磨ける」と語ったが、宮嶋が懸念するのはより若い世代への影響だ。
「ホームトラックがなくなるということは、自分など海外遠征に来ているメンバーはいいですけど、その下のこれから始める人にいきなり『海外行って』となってしまうので、競技の普及、発展には厳しくなると思います」