スノーボードの止まり方 はじめてのスノーボード(6)

滑り降りる、ただそれだけで楽しい遊びスノーボード。でも、上手くなればもっと楽しくなる! 初心者がスノーボードを始めるにあたって役立つポイントを10回にわたってお届けします。

止まりよければ全てよし!?

 動いているボードをしっかりと、正確に制止させることは、スノーボードを安全に楽しむ上で欠かすことのできない非常に重要なアクションです。「滑ってみたはいいけど止まり方が分からない」では予期せぬクラッシュを招くばかりか、他の人に危害を与えてしまう危険性もあります。

 逆に言えば、どんなところでも確実にボードをストップさせることができれば、単純にどんなところでも滑走することが可能なのです。正しい止まり方をしっかり習得して、安全にスノーボードをい上達させていきましょう。

(1)止まる前に少し真っすぐ進む

まずはボードをまっすぐにしたまま数メートル進みましょう。重心が安定してないのに無理に止まろうとすると危険です。ボードの上で余裕ができてからでも遅くはありません。

(2)上半身を先行させていく

いきなり下半身を使ってボードを回すのではなく、まずは上半身を前方へ向けていきましょう。 上半身をあらかじめ先行させておけば、次のアクションで腰から下を楽に動かすことができるのです。

(3)ボードを徐々に横向きにしよう

 お腹が正面を向いたら、次に下半身とボードを真横に向け始めましょう。板が真横を向きはじめたら、上半身を後ろ側に少し倒します。スピードが出ていれば出ているほど体には慣性の法則が働きますので、体をさらに倒してもバランスを崩すことはないでしょう。

(4)全体でバランスを整えて静止

ボードが完全に止まったら上体を起こし、引き続きヒールエッジに加重したまま体全体でバランスを整えましょう。

スノーボードの止まり方(後ろ向き)

 かかと側のエッジ(ヒールエッジ)でボードをストップさせることができたら、今度はつま先側のエッジ(トゥエッジ)を使ってスノーボードの止まり方を習得しましょう。この場合、止まるときは進行方向が見えなくなりますが、体の位置に気を配れば、少ない力で楽に止まることができるでしょう。難しいかもしれませんが決してびびらないこと。「怖くてもびびらない」気持ちで臨み、根気よく動きを身につけていきましょう。

(1)ゆっくりまっすぐ進もう

ヒールエッジで止まるときと同様に、まずは安定してまっすぐ進みます。いきなり止まろうとアクションを起こすと、すぐに膝をついてしまうでしょう。落ち着いて、コントロールできるゆっくりなスピードで直進します。

(2)先に上半身を先行させる

ボードがまっすぐ進んでいるのを確認したら、腰から下は動かさずに目線をゆっくりと後方下に送り、両肩を使って背中を前へ向けていきましょう。このように上半身を先に先行させていくことで、ボードの動きをよりスムーズに行うことができます。

(3)体を倒してつま先に加重

上半身をお腹側に倒しながらつま先のエッジに体重を乗せ、ゆっくりとボードを回していきましょう。逆エッジを避けるためかかと側には絶対に加重しないこと。ただし逆エッジを恐れるあまり体を倒し過ぎないこと。膝を柔らかく保ち、からだ全体でバランスを取るようにしましょう。

(4)さらにつま先に加重し完全に止まる

ボードが完全に真横を向いたらエッジ加重をさらに強めてボードの動きを確実に止めましょう。ボードが止まったら体を起こしてエッジ加重を緩め、ややつま先に乗りながらバランスを取るとよいでしょう。


※この記事は2018年2月にスポーツナビDoで配信した記事を再掲載したものです。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スノーボードの滑り方やギアの選び方などを初心者、中級者にも分かりやすく解説しているWEBサイト。ハウツー記事以外にも、特集記事やおすすめ動画、コラム、雪山トリップ情報など「思わず滑りに行きたくなる情報」が満載です。上手くなって、もっと楽しんじゃってください!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント