滑り降りる、ただそれだけで楽しい遊びスノーボード。でも、上手くなればもっと楽しくなる！　初心者がスノーボードを始めるにあたって役立つポイントを１０回にわたってお届けします。

　立ち上がることができたら、いよいよスノーボードで滑り出しましょう。深呼吸をし、心の準備がついたらボードを縦に向けます。ここでは前向きの状態からボードを縦に向ける方法を解説します。

（１）体を縮めてスタートの準備

滑り出す方向を確認したら、両膝を少し曲げて姿勢を低くします。

（２）上半身をひねりながらつま先で離陸

両肩を進行方向にひねりながら引き上げ、つま先側のエッジで踏ん張りながらピョンと飛び跳ねます。この両肩の動作がボードを縦にしていく原動力となります。

（３）ボードを縦に合わせていく

肩をひねって飛び跳ねると、力が下半身に伝わりボードが縦を向き出します。ボード水平にして雪面に着きましょう。一度でボードが縦を向かない場合は落ち着いてもう一度飛び跳ねてみましょう。

（４）どちらのエッジも掛けずに進もう

ボードが進みたい方向に向いたら、そのまま目線を前方に送り続け、滑走をスタートします。滑り出した瞬間はまだ体のバランスが安定していないので、極力どちらのエッジにも加重しないように心掛けましょう。

　つま先を使い、後ろ向きで立ち上がった場合も基本的には同じです。上半身を使って、リズムよくボードを縦に向けられるようになりましょう。

（１）ボードが安定して止まっている状態から姿勢を低くし、目線を前肩越しに進行方向へ向けましょう。

（２）進みたい方向が見えたら、両肩を進行方向へひねってボードに力を加えていきます。肩をちゃんとひねれば、飛ばなくてもボードは縦を向き出しますが、写真のようにぴょんと飛び跳ねることで、素早くボードを縦にすることができます。

（３）自分が進む方向へノーズが向いたら、腰を落として膝を曲げ、ボードにやや加重しながら前へ進みましょう。体勢が安定するまで、エッジを掛けずに真っすぐ進むようにします。目線は真下で止めず前方に向けるようにするとよいでしょう。


※この記事は2018年2月にスポーツナビDoで配信した記事を再掲載したものです。