西武・源田が強く意識する同期 僕らの世代は“山田哲人”世代!?
西川は意識しながら見ていた
打撃では出塁率アップ、守備ではエラー数1ケタが今年の目標だ 【写真=太田裕史】
昨年1年やってみて、西川と盗塁の差などいろいろ言われたときは、「向こうのほうがキャリアあるしな」と開き直りつつ、「すごいな」「速いな」と、なんとなく意識しながら見ていました。
──西川選手を、走者としてどうご覧になっていますか?
スタートも速いし、スピードも速いし、スライディングも速いし、言うことないです。完璧ですもんね。
──盗塁の話を2人で直接することは?
そこまで深い話はしたことないですね。盗塁に関して話したことがあるのは、西川が「おまえ、走んなよ!」と言うので、僕は「いや、俺、走るよー」と言ったら、「じゃあ、俺も走るよ!」と言われて(笑)。そんなことぐらいです。
──チームメートで、同世代の外崎修汰選手も、昨季リーグ5位の23盗塁。今年も同級生3人のし烈な盗塁王争いを楽しみにしています。
はい。そこに加われたらいいですね(笑)。
2年目のジンクスは気にしていない
今のところ、あんまり気にしていないですね。自分ができることをやって、ダメだったらまた考えたらいいかなと。ただ、「今年が大事だぞ」というのは、いろいろな方から言われていますし、僕自身も、「今年やらないと」と思っています。
──「自分ができることをやる」という意味では、2年目を迎えるにあたり、プロ初のオフ期間を、何に最も意識を置いて過ごされていたのですか?
トヨタ(古巣のトヨタ自動車)で、守備の基本練習の反復をしていました。昨年エラーをいっぱいしたので(21失策)、今年は1ケタに抑えたいという思いからです。でも、エラーをしたくないからといって、きわどい球は追わないとか、そういうのは違う。積極性は捨てずに確実性を上げたいです。
──基本を見直したことで、気付いたことなどはありましたか?
去年はイージーミスも多かったですし、目切りが早かったというのは、自分でもすごく感じます。トヨタでプレーしていたときにも散々言われていたことで、「きちんと最後までボールを見て」ということを、今一度しっかり意識して練習していました。
──打撃面での目標などは?
四球数や出塁率を上げたいですね。出塁率のことは辻(発彦)監督にも言われていますし、塁に出れば、走らないにしても、ランナーがいるだけで相手が配球を読みやすく変えてくれれば、それも1つの仕事。なので、何とかファウルを打ったり、追い込まれたら少し考え方を変えたりしてやりたいなと思います。
──周りからの期待値、見る目も大きく変わって挑むシーズンとなります。
昨年の成績が基準になってしまうので、最低限それぐらいはやらないと。あとは、エラーは1ケタ。とにかく守備を頑張ります。
(取材・文=上岡真里江)