酒井監督「レベルの高い走りができた」 東洋大、箱根駅伝往路Vレース後コメント

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4年ぶりの往路優勝を飾った東洋大。写真は5区でゴールテープを切った田中龍誠 【赤坂直人/スポーツナビ】

 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日、東京・大手町の読売新聞社屋前から箱根・芦ノ湖までの5区間107.5キロのコースで行われ、東洋大が5時間28分29秒で走り、4年ぶりとなる往路制覇を成し遂げた。2位は青山学院大、3位は早稲田大が入った。

 レースの流れを決める序盤、エース格の選手がしのぎを削る中で、抜け出したのは東洋大。1区の17キロ過ぎから始まったスパート合戦で1年生の西山和弥が先頭に立ち、そのまま後続との差を広げると14秒差でたすきをつなぐ。2区では2年生の相澤晃が先頭を守りきる。3区では3年生エースの山本修二が、迫ってくる青山学院大の田村和希を振り切りトップで平塚中継所へ。4区では1年生の吉川洋次が区間2位の快走で青山学院大に2分の差をつけると、5区の田中龍誠は差を縮められたものの、しっかりリードを守りきり往路優勝となった。

 以下、東洋大の酒井監督と選手のレース後のコメント。

酒井俊幸監督

(往路は)1年生3人と思い切ったオーダーですが、見事に選手たちが期待に応えてくれて、非常にレベルの高い走りをしてくれたと思います。各区間1秒を削り出す走りをした結果、非常に5区が接戦だったんですけれど、(往路優勝できたのは)これまでの選手が削ってくれたおかげだなと思います。(2位・青山学院大との差は)わずか36秒でも、やはり先頭でできる有利性があります。久しぶりの復路1番スタートになりますので、思い切っていきたいと思います。

西山和弥(1区)

自分が結果的に流れをしっかりつくることができたので、ほっとしています。昨日まではすごく緊張したんですけれど、今日の朝、開き直れてすごく楽しめました。

相澤晃(2区)

 夢にまで見ていた箱根の2区ということですごく楽しかったです。後ろから神奈川大やそのほかの大学の強い選手がいる中で、少しプレッシャーもあったんですけれど、最後までしっかり楽しんで走ることができました。西山がトップで来てくれたことで、僕も最初から攻めの走りで行くことができて、それが優勝につながったのではないかなと思います。

山本修二(3区)

 1区・西山が状態の悪い中で区間賞の走りをしてくれて、続く相澤も本当に素晴らしいタイムで走ってくれました。自分の区間で後続と差を広げることが最低でも僕の仕事だと思っていたので、それで区間賞もついてきました。しっかりと狙って取れた区間賞だと思うので、本当に自信になりましたし、続く4区、5区の選手もしっかりと自分の仕事を果たしてくれて、みんなで取れた往路優勝だと思います。(復路に)残っている選手も本当に頼もしい選手なので、信じてサポートをして、ゴールで笑顔で迎えられるようにみんなで戦っていきたいと思います。

田中龍誠(5区)

 すごく緊張が大きかったのですが、1区から4区の先輩や同級生がすごく良い流れで持ってきてくれたので、自信を持って最初から走ることができました。(2位の青山学院大が迫ってきたが)監督からも後ろとのタイム差などを時々言われて頭には入っていたので、すごい近づいているのは分かっていました。初めての箱根駅伝で、1年生ですけれどゴールテープを切られたのはすごくうれしかったです。
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