全日本覇者・神奈川大は往路に勝負 エース鈴木健吾「最後は僕が良い流れを」
鈴木健吾「箱根駅伝を通して成長させられた」
神奈川大のエースであり、主将の鈴木健(先頭中央)は「僕が良い流れをチームに作りたい」と2区での快走を誓う 【スポーツナビ】
(現在の調子は?)全日本が終わってから八王子ロングディスタンスに出場し、そこでは正直、トラックレースが最後だったので自己ベストを狙ったのですが、気負いすぎた部分もありました。ただ最低限まとめる走りができたと思います。そこから12月前半は走り込み、タメを作る時期だったので、これから調整の時期に入ります。しっかり距離を踏んだ上で、あまりガチガチにならず、いつも通りの調整をしていきます。
(希望区間に関しては? 2区と言われている?)直接言われているわけでもないのですが、(10日に開催された)「監督トークバトル」でも言われたようですし、自分でももう1回(2区に)挑戦したいという気持ちで来ています。
(個人としての目標は?)タイムは後から付いてくると思うので、とりあえずは万全の状態でスタートラインに立てれば、それなりの結果が付いてくると感じています。多分、(1区は)山藤が行くであろうから、良い位置で来てくれると思うので、もし先頭で来たらどれぐらい離せるか、前がいたらしっかり前を追って、1区2区でどれだけ稼げるか、かと個人的には思っています。
(前回の走りから改善するとしたら?)最後が落ちてしまったので、そこはもう1回ギアを上げられたらタイムは伸びるかなと思います。前回は気持ちにゆとりがあって、挑戦者として臨めましたが、今回もその気持ちに変わりはありませんが、周りからは意識される存在になっていると思うので、そこで崩れないように自分がいまやるべきことを淡々とやりたいと思っています。
(この1年で成長した部分は?)今年は昨年度より1年間、うまくいかないことが多くて、(8月の)ユニバーシアードの前にケガをしたり、自分の思っていた通りに1年間が流れていかなかったので、そういう部分で気持ち的なところが昨年より強くなりました。いろいろ経験させてもらったことで、鍛えられたなと思います。
(大学4年間を振り返って)神奈川大だったり、箱根駅伝を通して成長させてもらいました。1年から箱根駅伝を走らせてもらいましたが、1年生で箱根駅伝の厳しさを味わい、その悔しさで1年1年トレーニングしてきたので、そういった部分は箱根駅伝で成長させられた部分が大きいです。
(2区への思い入れは?)各大学のエースが集まってくるので、そこでしっかり勝ち切ることが、チームに良い影響を与えると思います。今季は出雲駅伝に出なかったですし、全日本も1区から7区の選手が頑張ってくれたので。最後ぐらいはしっかり僕が良い流れをチームに作りたいです。
山藤篤司「流れを作るためミスせず堅実にやりたい」
鈴木健との2枚看板と呼ばれる3年の山藤は「(1区で)しっかり(先頭とのタイム差を)秒差でつなぎたい」と1区で堅実な走りをしたいと話した 【スポーツナビ】
(プレッシャーは感じている?)周りからの目は多くなって、全日本で勝ったから、箱根も勝つだろうという見方はされていて、そのプレッシャーはありますが、自分らしく楽しみたいと思います。(プレッシャーを)重りに感じずにやっていきたいです。
(1区でのエントリーが予想されているが、どんな区間という印象?)流れを作るのに一番大事な区間で、何が起こるか分からないです。
(2区は鈴木健のエントリーが予想されているが、どのようにたすきをつなぎたい?)できれば区間賞を取りたいのですが、そこは欲を捨てて、しっかり(先頭とのタイム差を)秒差でつなぎたいです。
前回よりはいい走りをしたいと思うのですが、流れを作る重要な区間なので、ミスをせずに堅実にやりたいです。
(他大学も序盤に強敵がそろうが?)競り合っていきたいです。僕的には、2区で1位に立つために、(1区は)引き離すというよりも、2区に強い選手を置いている大学と一緒にわたせればかなり面白くなると思いますし、健吾さんも走りやすくなると思うので、東海大や駒澤大、順天堂大あたりをマークするというか、意識して走りたいと思います。