今年の阪神JFで買える2戦2勝馬は? データも後押しオルフェーヴル産駒2頭
キャリア別成績
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
2戦2勝で阪神JFに出走した馬
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走クラス・レース別成績(レースは優勝馬輩出レース)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走着順別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
注目を集める2戦2勝馬のうち、表5の条件を満たすのはアルテミスSを2番人気で勝ったラッキーライラック、札幌2歳Sを1番人気で制したロックディスタウンの、オルフェーヴル産駒2頭だ。2頭の比較では、前走からはアルテミスSのラッキーライラックだが、人気(表1)になるのは恐らくロックディスタウンだろう。14年から関東馬3連勝、そして一昨年からルメール騎手2連勝という流れも踏まえればロックディスタウン上位にも思えるが、最終的には人気はもちろん、枠(表2、1着候補は1枠か6〜8枠)も踏まえて判断したい。いずれにしても、今年はまずこの2頭の対決が一番の注目になりそうだ。
他の2戦2勝馬も「消し」にまでは至らないが、上記2頭が人気だけに、馬券にはできれば穴っぽいところを組み込みたい。そこで注目したいのは、キャリア4戦(表4)で前走重賞・ファンタジーS2着(表7)のコーディエライト。馬券圏内を外していないことも表3の条件に合致する。もう1頭、やはり重賞・アルテミスS(表6)で2着(表7)のサヤカチャンのほうは、キャリア6戦や前々走の500万5着など減点は多い。ただ、まったく人気がなさそうな上、近年2桁人気の好走も見られるだけに、前走重賞2着の好材料重視で拾う価値はありそうだ。ほかに、抽選対象の1勝馬で出走がかなえば、アルテミスS3着のラテュロスも穴候補になる。このあたりは、穴馬の好走が多い4〜7枠(表2)を引き当てた馬はより重視したい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。