常識破りな厚底シューズの時代がやって来た!? ナイキ ZOOM シリーズの3モデルを徹底履き比べ

スポーツナビDo

ナイキ ズーム フライ愛好ランナーにぜひ試してほしいこと

【写真提供:NIKE】

 わたしのまわりでもユーザーが増えてきているナイキ ズーム フライは、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%の基本技術をベースにサポートや耐久性が付加されたモデル。藤光選手や設楽選手も普段のトレーニングに使用しているとのこと。
 重さやかかとまわりの固定感が気になったのは、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%や従来のレーシングシューズと比べるからで、これだけクッションが効いて安定感があるシューズでは充分軽い部類に入ると思います。

 すでにこのシューズを持っている人や、トライアルする機会がある人にぜひ試して欲しいのがその場でのジャンプの繰り返し、大きくスキップや素早い腿上げ。

 CAMP1日目の動き作りでわたしも体験したのですが、地面と触れている時間を短くして身体の軸ごと高く大きく跳び上がってみてください。地面からの反発の貰い方が掴めると、よりこのシューズを生かせる走りに繋がると思います。わたしの体感ではゆっくりなジョグペースより、ある程度スピードをあげてからのほうがリズムに乗って勝手に脚が連続回転してくれるので力まずに長く走り続けられるように感じました。

 また着地点が合わずしっかり踏み込めていなければバネのような推進力は生み出せないので、走るフォームが乱れてきたことにも気づきやすく、走りながらの修正もしやすいのではないかと思いました。

ビギナーさんからベテランさんまで……ナイキ ズーム ペガサス 34

【写真提供:NIKE】

【写真提供:NIKE】

 最後にロングセラーペガサスの最新モデル、ナイキ ズーム ペガサス 34。

 一般ランナーの本番用シューズとしてだけでなくトップアスリートたちのトレーニングシューズとして重宝されているペガサスは、実はわたしも過去モデルからのユーザーでした。

 グリップ×クッショニング感×反発性のバランスがよくて、柔らかすぎず重すぎず、あらゆる路面でのランニングに適応できるところがお気に入り。地面をキャッチする感覚が靴底で間接的にというより、適度なしなりが効いて地面を直接とらえるように足全体で自然な動きをこなせます。

 普段のジョグからLSDや距離走で、地面をしっかり蹴れて加速もしやすい。わたしは不整地トレーニングなんかにも使っています。

 しっかり走りこみたい、パフォーマンス力は大事にしたい、そして脚は守りたい、それって日々質も量もこなすトップアスリートだけじゃなく、わたしたち一般ランナーにも共通することではないでしょうか。

 ビギナーさんからベテランさんまで、多様な使い方ができるシューズだと思います。

【写真提供:NIKE】

常識にとらわれず、固定観念におさまらず、柔軟に!

「“走る”ってほとんどの人が経験したことがあって、あらゆるスポーツの原点なのかな。この単純な作業を極めるって、奥深くて楽しい」

 キャンプにゲスト参加して一緒にトレーニングをした藤光選手の言葉に、ランニングっていつでもどこでも誰にでもできるカルチャースポーツなのかなと、わたしが走り始めた頃を思い出しました。

 マラソンでタイムを目指すとなると強い速いだけじゃ足りなくて、それをいかに楽に長く続けられるかが、42.195kmという長い距離を走りきる鍵になるのではと思っています。

 常識にとらわれず、固定観念におさまらず、柔軟に!

 それがわたしの理想であり、今後も走り続けるために必要なのかなということを気づかせてくれた二日間でした!

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文:ユカハシヅメ
1988年生まれ。ごくごくフツーの女の子がマラソンに魅了され今では月間350km走る市民アスリート。ファンランからシリアスレースまでこなす守備範囲広め。とにかく走るのが大好き。スポナビDoの走れる女子代表として飽くなき探究心と向上心で全力投球のレポートをお届け。
自己ベスト フル3:05:48 ハーフ1:27:24
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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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