常識破りな厚底シューズの時代がやって来た!? ナイキ ZOOM シリーズの3モデルを徹底履き比べ
【写真提供:NIKE】
業界でも斬新と言われているシューズの実力は?
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ナイキ ズーム シリーズの3種類のスピードシューズの体験をしてきました。
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「なるほど〜!」と納得、そして感動のナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%
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脚を入れた瞬間の第一印象は、まぁ噂どおり柔らかい。少し歩いてみると、ゆりかごのように導かれ自然と前のめりになるのが感じられたけど、「この厚みと柔らかさで地面を蹴れるの? 脚捌きがもたつかないの?」と少々不安も。
このシューズを乗りこなすにあたりレクチャーを受けると、大きな反発を生み出すには高い位置から、イメージとして500ml缶を真上から踏みつけるようにとのこと。ツナ缶ではなく500ml缶(NRC COACHが大真面目に言っていた比喩がぴったりだったので採用!)。
実際に試して、なるほど! このシューズは脚を前へ前へというよりも、踏み込むことにより生じる反発で勝手に脚が上がり次の一歩がスムーズに繋がる。逆に言えばしっかり踏み込めなければこのシューズの特性が生きてこない。だからその場で履いただけの状態や歩いただけでは疑問符が生まれたのかも? とこっそり分析。
ピッチ(回転数)でいくかストライド(歩幅)でいくかでわたし自身よく悩むのですが、結論からすると、タイムとはピッチ×ストライドの掛け算なので両方大きいに越したことは無い。ただピッチを高めると接地時間は短くなりストライドは伸びず、ストライドを伸ばそうとすると地面での溜めが長くなりピッチが上がらない――それがこれまでの私の中の常識でした。
インターバル走から1000mタイムトライアルに挑んだときの感覚、接地からのレスポンスが速く、タイムラグが生まれない。自然と大きく速く、ピッチとストライドの両立ができていました。
且つこの分厚いクッションのおかげか、強く踏み込むと衝撃を受けやすい膝下もストレスを感じることなく最後まで脚を生かして走りきれたように思います。