ダービー上位馬不在、雨予報でさらに難解 過去10年好走データで乱戦・菊花賞を斬る

JRA-VANデータラボ

菊花賞の前走レース別成績(過去10年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走レース別成績。トライアルの神戸新聞杯組、セントライト記念組の出走数が抜けて多いが、両者の比較では勝利数・勝率・連対率・複勝率いずれも神戸新聞杯組が大きく上回っている。神戸新聞杯組は昨年のサトノダイヤモンドら大半の8勝をあげており、昨年は1・3着馬が該当。10年以降の近7年で毎年2頭ずつ3着以内に入っている

 対して、セントライト記念組は一昨年のキタサンブラックの1勝のみ。野分特別組からは09年スリーロールスが勝利している。札幌記念組からは昨年2着のレインボーライン、京都大賞典組からは07年2着のアルナスラインが好走。両馬はともに前走の古馬混合重賞で3着に入っていた。他では芝2400mの兵庫特別組から10年ビートブラック・13年バンデ、芝2600mの支笏湖特別から14年ゴールドアクターがそれぞれ3着と好走している。

神戸新聞杯組の前走着順別成績と前走上がり別成績(過去10年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は表4で示した神戸新聞杯組の前走着順別成績と前走上がり別成績。この組の勝ち馬8頭はいずれも前走神戸新聞杯で3着以内に入っており、これら前走3着以内馬の連対率・複勝率が高い。ただし、前走4着以下からも2・3着馬は出ており、それら巻き返した4頭は7・6・9・15番人気で穴馬となっている点は注意しておきたい。

 また、前走上がり順位別成績では上がり2位以内の成績が非常に良く、3位以下となると大きく下がっている。

菊花賞出走馬の種牡馬別成績(過去10年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は出走馬の種牡馬別成績。3着以内馬を複数出している種牡馬が5頭しかおらず、のべ22頭にものぼるために3着馬はその他で割愛させていただいた。ステイゴールド産駒は11年オルフェーヴル、12年ゴールドシップが勝利。昨年はレインボーラインが2着に入っている。ただし、勝ち馬2頭は1番人気で、連対率・複勝率ともにそれほど高くない。

 ディープインパクト産駒は昨年のサトノダイヤモンドの1勝のみ。3着以内馬4頭はいずれも5番人気以内の馬で、連対率・複勝率では目立たない。他ではサンデーサイレンス後継種牡馬が目立っているが、現役時代に日本ダービーで連対した馬や産駒が東京芝2400mG1で勝利している馬が多いのが特徴といえそうだ。

菊花賞出走馬の母父別成績(過去10年)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は出走馬の母父別成績。出走数が多い母父サンデーサイレンスは父馬も列記している。そのなかでキングカメハメハ×母父サンデーサイレンスからは勝ち馬こそ出ていないものの、10年2着ローズキングダム、昨年3着エアスピネルが好走している。

 他では注目したいのが母父ブライアンズタイム。これまで3頭出走し、09年1着スリーロールス(8番人気)、10年3着ビートブラック(13番人気)が馬券圏内に激走。昨年のディーマジェスティ(2番人気)も4着と3頭いずれも上位には入っていた。

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