【RIZIN】“神童”那須川が初福岡でKO宣言!「全部を『那須川天心の日』にしたい」

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UFC日本大会を見て「出てみたい」

総合の練習でも手応えを感じ、成長を感じている。いつかUFCにも「出てみたい」と話す 【写真:中原義史】

――先ほど、今回の対戦相手がアマチュアボクシング界で実績を持つ選手だということで、パンチで倒したいというお話もされていましたが、ボクシングに関しては特別な練習はされていますか?

 今までとあまり変わりはないです。パンチのミットを重点的にやったり、少し対策をやったりという感じですね。そればっかりをやっていると、いざ試合で違うことをやられたときに対応できなくなるので。いろいろなことをやりながらその部分を強めにやっている感じです。

――今回はMMAルールでの試合ですが、総合の技術の部分はどうでしょうか?

 練習を見てもらっている方たちに、「タックルに入りづらくなった」とか、「技がかけづらくなった」、「プレッシャーが強くなった」と言ってもらっています。自分ではまだまだ(総合については)レベルが低いと思うので、そこは少しずつ上げていきたいですし、そこはやっていて楽しいですね。

――先月には米国の総合格闘技団体「UFC」の日本大会もありましたが、試合は見ましたか?

「UFC」は何か独特な雰囲気がありましたね。本当に「格好いいな」と思ったので、出てみたいですね。会場の雰囲気もそうですし、選手1人ひとりが、1試合に懸ける思いが大事というか、「生きるか死ぬか」というか。ほかの団体ももちろん同じですけど、特に「UFC」では選手からそういうものを感じられました。

その日一番の試合をすることが目標

入場から試合内容まで、すべてでその日一番のインパクトを残し、「那須川天心の日にしたい」というのが目標 【写真:中原義史】

――今回、「RIZIN」としては初めての福岡大会となりますが、那須川選手も福岡での試合は初めてですか?

 プロの試合を行うのは初めてです。本当に楽しみですよね。今までとお客さんの層が違うと思うし、初めて観て下さる方も多いと思うので、そういう方たちに「これが那須川天心だ」というものをしっかり見せたいです。

――遠征の際に気をつけていることはありますか?

 特にないですね。以前、タイで試合をしたときはお腹を壊したことはありましたけど、日本だと気をつけることはないんじゃないですか?

――福岡の観客を前に、どんなところでインパクトを残したいですか?

 周りの人とは違うところを見せたいです。スピードもパワーも迫力も、入場から全部が全部、「那須川天心の日」にしたいなと。毎回毎回、それを目標にやっていて、それができる日とできない日がありますけど、まずは相手をKOで倒すのが絶対的な大前提です。そこにプラスしてその日の一番の試合をすることを目標にしています。もちろん、相手もすごく強い選手なので、気は抜けないです。

「本当にファンが見たいカードはやりたい」

キックボクシング代表として、日本の格闘界を盛り上げたいと話す那須川。そのためにファンが見たいカードなら実現したいと話す 【写真:中原義史】

――現状、日本の格闘界は軽量級の選手が目立った活躍をしていますが、やはりその中でも飛び抜けた存在になりたいですか?

 それは大前提ですね。軽量級の日本人で1番になるのは当たり前で、目指しているのはそこではないです。

――やはりその先にある世界を見ている?

 そうですね。世界を見ないといけないですね。

――特に意識している選手はいますか?

 特にいないですけど、ただ、僕と戦いたいという選手とは誰とでもやります。本当に、挑戦状を待っています。

――それこそK−1の武尊選手との一戦は、ファンからも期待されていると思います。

 今、自分から言う必要はないと思います。けれども、本当にファンが見たいというカードはやりたいです。そういう試合をやってこそ、格闘技は盛り上がると思いますので。僕はそのためならやりたいです。

――やはり自分が格闘技界をもっと盛り上げたいと?

 僕はキックボクシングというのが1番ですが、それを前提として格闘界をもっと盛り上げたいと思っています。

――それでは最後に福岡大会に向けて、ファンへメッセージをお願いします。

 いつも通り、1ラウンドから相手を倒しにいきます。その自分の姿、相手がどういう風に倒れるのかを注目して見てもらいたいです。あとは初めての福岡なので、福岡のみなさんに応援してもらって、盛り上げてもらって、最高の試合ができればと思います。

(取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)

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