秋競馬の開幕を彩る京成杯AHを展望 好走率データ揃ったブラックスピネル
前走クラスと斤量増減の関係
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走着順と斤量増減の関係(前走オープンクラスのみ)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
休み明けn戦目別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
好走率が高い前走G1出走馬は、ブラックスピネルとボンセルヴィーゾの2頭。どちらも斤量は「今回減」で、休み明け初戦となるローテーションもいい。「今回減」の場合、前走10着以下のほうが前走2、3着よりかえって好走率が高いため、本稿ではブラックスピネルをより重視してみたい。
前走G2・G3出走馬の場合、「今回減」は1着まで、「増減なし」は2着まで、「今回増」は3着までという傾向だった。この組で「今回減」となるのはトーセンデュークのみ。前走11着と大敗したものの、「今回減」なら巻き返しの可能性はある。この組で「増減なし」の馬は8頭と多い。そこで、前走着順が9着までに収まっていて、なおかつ休み明け初戦か2戦目となるアスカビレン、ガリバルディ、ロサギガンティアの3頭を挙げておきたい。この組で「今回増」だと3着までとあまり相性はよくないが、マルターズアポジーは勝率が非常に高い「前走1着で今回増」でもあり、今回も侮れない存在となりそうだ。また、ダノンプラチナの「前走5着で今回増」は連対例こそないものの、3着に入る確率は高いパターンとなっており、こちらもマークが必要だろう。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。