鼻息荒いアストラ陣営「強気に乗って…」 サマー2000最終戦・新潟記念の座談会

競馬専門紙「優馬」

過去10年で5度の馬連万馬券 波乱の主役はコノ馬だ

重賞レースで好走を続けているマイネルフロスト(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

大江原「走っても走ってもそう人気にならないマイネルフロストだけど、今期は重賞で2・3・2着と無類の安定ぶりを誇っているからな。ここも素直に“買い”でいいだろ」

西田「前走の七夕賞にしても勝ちに行く競馬での価値ある2着ですし、春の新潟大賞典でハナ差惜敗なら、この舞台を割り引く必要もないですね。ハンデの57キロも背負い慣れているだけに、今度こそ掲示板の一番上、だと思いますよ」

板子「放牧を挟むと気持ちがリセットされてしまい、フワフワした走りになりやすい馬で、陣営は“今回は気合いの乗りが良い方だ”と言っているものの、やはりベストは一叩きの馬なんですよね。担当の菅野厩務員は“状態面では鳴尾記念の時がベストだった。その時や前走時と比べると、若干劣る感じはあるが、力を出せるかという点では問題ないレベル”と話してましたし、自分の型通りの競馬ができれば大崩れはないと思いますが」

伊利「僕は、同じ57キロを背負うフルーキーが台風の目だと見ています。同じ舞台の新潟大賞典では、昨年に続いて上がり3ハロンがメンバー最速でした。ここはメンバーも強くなりますが、当時より0.5キロ斤量が軽くなることで、さらにキレが増すはずです。究極の瞬発力勝負になれば、間違いなくこの馬の出番でしょう」

久光「僕はウインガナドルの逃げに注目しています。行き切れば渋太いのはこれまでの戦績通りですが、今回は同グループ馬主であるマイネルフロストが番手で後続に睨みを利かせてくれるはずで、単騎のマイペースで運べる公算が高いと思います。しかも、52キロなら、そう簡単には止まらないはずですよ。万一、当日に雨がパラついて馬場が渋るようなら、これまた大きな追い風になりますし、この夏好調な津村騎手の勢いにも期待したいですね」

守屋「僕は上がり馬ロッカフラベイビーを狙ってます。前走はスローな流れをほぼシンガリから追走し、直線では外からまとめて差し切ったものでしたが“体重が18キロ増えていたが、まったく太くなかった。以前はなかなか増えなかった馬だし、ここにきて実が入ってきたんだろうね”と鹿戸雄師が言うように、パドックではそれ以前と見違えるほど腹からトモにかけてまでの肉付きが良くなっていて、より中距離馬っぽくなってきたようにも見えました。今回のメンバーを見渡すと、一瞬のキレを生かす馬や粘り込むタイプが大半で、この馬のように長くいい脚を使うタイプが意外と少ないんですよね。“投票前からハンデは軽いと思っていたが、今回も52キロとやはり軽かったね。もともと期待をしていた馬だし、重賞のここでも楽しみだよ”と言う師の言葉通りに、僕も期待しています」

デスク「あと、ハンデ戦らしく格上挑戦の馬も何頭かいるが……」

細川カフジプリンスは、夏に降級したとはいえ、一連の重賞での実績から格下感は全くないですよね。スタミナはあるものの勝負どころで置かれてしまう、という競馬が続いていたこともあって、前走では距離を短縮していつもより早めに動く競馬を試みた形でしたが、結果5着は忙しい小回りコースの分と言えます。同じ2000mでも広い新潟外回りに替われば、前走以上の結果も可能だと思いますよ」

小島ソールインパクトは、前走の七夕賞も格上挑戦でしたが“相手なりに走る馬だから密かに期待している”と陣営が言っていた通りの3着好走でしたからね。前走後は放牧に出して秋の東京戦での復帰を予定していたそうですが“あまりにも馬の調子が良くて、走りたくてウズウズしていたので、早目に戻して使うことにした”とのことです。もちろん斤量面など、色気もあっての参戦ですし、新潟外回りも合う馬ですからね。再度の“相手なり”があってもいいですよ」

デスク「ということで、俺の結論だが、“陣営の鼻息が荒い”と言うコジ自身の鼻息も荒かったアストラエンブレムに乗ってみようか。先週のWAJSで、借りてきた猫のように存在感がなかった鞍上がちと心配だが…」

木谷「デスク、知ってました? この夏の新潟は全部の重賞レースで逃げ馬が馬券に絡んでるんですよ。久光さんには申し訳ないですけど、僕もウインガナドルで勝負します」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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