今野泰幸「ちょっと戸惑ってしまった」 国際親善試合 シリア戦後の選手コメント
同点ゴールを挙げた今野(7)だが、「満足のいく試合ではなかった」と自身のプレーを振り返った 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
試合後、先制点をアシストした長友佑都は「今ちゃんが点取った後に寄ってきてくれてうれしかった」と、FC東京時代の元同僚との得点に喜びのコメント。その同点ゴールを決めた今野泰幸も「いいパスでした。左サイドの崩しが完璧だったので、左サイドのおかげ」と目を細めた。しかし内容には不満を感じており、「満足いく試合ではなかった」と振り返る。「悪い時間があろうとも、我慢しながら試合を進めてしっかり勝ち切らなければいけない」と反省点を語った。
日本は次戦、13日にイランのPASスタジアムでイラク代表とのワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む。
今野泰幸(ガンバ大阪)
(ゴールは)いいパスでしたね。左サイドを崩してくれた時に走り込んだらフリーだったので、僕にパスがくれば決められるなとは思いました。(G大阪の3人が出ていて、いい時間帯での得点だったが)相手が疲れてきたというのもあると思います。でもあのゴールに関しては左サイドの崩しが完璧だったので、左サイドのおかげだと思います。
(チームとして時間が経つごとによくなったが)最初からいきたかったんですけれど、相手もよくて、フィジカルが強いし、出足も速いし、プレッシャーも早かったのでちょっと戸惑ってしまいました。
(今日の試合は)とにかく自分のコンディション(の確認)というのもあるし、チームとしてうまく回るようなプレーをしたいなと。そこが自分の特徴でもあると思うので、スムーズに回ればよかったですけれど、前半はうまくいかなかった印象です。コンディションに関しては自分が判断するより監督が判断してくれると思いますし、プレー面に関しては今日はそこまで満足のいく試合ではなかったです。(次の試合に向けては)とにかくしっかりトレーニングをして、コンディションをどんどん上げていきたい。あとは監督が判断すると思うので。
(チームとしての課題は)今日一番残念だったのは引き分けで終わったことです。悪い時間があろうとも、そこを我慢しながら試合を進めてしっかり勝ち切るということを、次のイラク戦は絶対にやらなければいけないと思っています。
長友佑都(インテル/イタリア)
(東京スタジアムは)すごい懐かしかったです。ここに通っていたなと。昔の原点に帰らせてもらったというか、やってやる、みせてやるぞという気持ちで守備から入り、攻撃でも結果を残したいという気持ちでやっていました。試合に慣れていくにつれてチームがよくなって、個人的にもいい形でアシストもできた。コンディションはイラク戦で100パーセントにもっていかないといけないなと思います。
(アシストした相手はFC東京時代の同僚である今野だったが)そうですね。FC東京ホットラインですね。今ちゃんが点取った後に寄ってきてくれてうれしかったです。FC東京の皆さんも、喜んでくれているんじゃないかなと思います。(FC東京時代にこのスタジアムで最後にプレーした試合で点を取り、戻ってきた試合でアシストだったが)結果が出ているのはいいですね。何か見えない力が働いているんじゃないですかね(笑)。
昌子源(鹿島アントラーズ)
昌子は失点について「反省はするけれど、くよくよしても次につながらない」と前を向いた 【写真:アフロスポーツ】
難しいことも多かったし、最初の入りは硬かったなと思います。緊張はしなかったですけれど、硬かった。徐々にリラックスできたし、佑都くんや麻也くんとの連係も徐々によくなったので、それは良かったと思います。
(シリアが攻めてきたが)1対1になれば、そこはいつも通りやればいいかなと思っていました。どうしても連係の部分で空くところが多少あったと思います。失点シーンはショートコーナーで、(得点された)19番(マルデク・マルドキアン)は俺のマークだった。でも、失点してくよくよしていたら次もやられると思うし、Jリーグで100何試合出させてもらって、その間に何十回も失点に絡んできている。そういうところで、くよくよする必要はない。
いっぱい失点に絡んで今の立ち位置にいると思うし、国内でも槙野(智章)くんだって、森重(真人)くんだって、(三浦)弦太だって、失点に絡んでここまで来ていると思う。よく鹿島でも言うんですけれど、DFはいい部分で成長するのは当たり前で、やられて成長するポジションでもあり、またこれで成長できると思う。もちろん反省はするけれど、くよくよしても次につながらない。
(収穫は)後半の最後の方は、麻也くん、佑都くんとの連係がよくなっていたと思うし、お互いの声掛けでこうすればいいという感覚をつかめた。ずっと一緒にやってきている人たちではないので難しいし、僕は代表3試合目だし、これからどんどん成長していく上で大きな一歩だったと思います。
井手口陽介(ガンバ大阪)
(代表デビューだが)出たいという気持ちの分、責任も感じますし、期待されているなというのはスタジアムから非常に感じたので、ちょっと緊張しました。やっぱり雰囲気がいい方が自分もノリやすいので、楽しかったです。
前半を見ていて(シリアは)前からアグレッシブにきているなというイメージでした。入った時は、監督が「人にいけ」と言っていたので、どんどん人にいこうとは思っていました。プラスして、つなぎだったり、ショートパスばっかりだったので、勝負のパスやロングパスをもっと増やしていければよりよかったと思います。
(いい感じでパスをさばいていたが)後半から相手も疲れてきて中盤はスペースがあったので、(倉田)秋君とか今野さんとコミュニケーションを取りながらできていたので、非常に(ボールを)回せたと思います。
(アンカーに入ったが)ガンバでもやらせてもらっているので、あんまり問題はなかったと思います。(求められていることも)違わないです。(中盤はG大阪所属選手でのトライアングだったが)普段一緒にやっているので、やりやすさは感じました。