錦織圭・独占インタビュー(後編) テニスは30歳まででいいと思っていた
“世界ナンバーワンプレーヤー”になるために
錦織が考える世界トッププレーヤーのイメージはどのようなものなのか。その答えに、多彩なショットと抜群の対応力でその階段を上ってきた男が目指す、テニスの理想形が見えてきた。
錦織 やっぱりフェデラーのイメージはあるけど、この何年かの(ノバク・)ジョコビッチの強さは尋常じゃない。ああいう全くミスしないようなテニスも最強だし、フェデラーみたいにどんどん攻めていくような、また違った強さもあると思う。
佐藤 僕が言うのは本当におこがましいけども、その両方のテニスができるのが、圭の強さだよね。速いテンポでもプレーできるし、後ろでスローペースでやることもできる。
錦織 うーん、まぁ理想はそうね。
佐藤 理想に近いテニスが最近できるようになってきたというのは、要するに圭が目指してきたオールラウンドに近づいたということなのかな? しかも圭はサーブアンドボレーを要所で混ぜる。ああいうのを入れたい時に入れて、それが成功しているという感覚はある?
錦織 そうだね。(サーブアンドボレーの)成功率は50%以上だと思うけど、いろいろなプレーも混ぜながら、やっぱり変化をつけていきたいとは思うよ。
佐藤 日本テニス界は「錦織圭」という男に常に新しい世界を見させてもらっていて、言うまでもないけども日本のテニス界、もっと言うならばアジアや世界のテニス界において最も貴重な存在。年上とか年下とかは関係なく、自分が最大限にリスペクトする選手だけど、オフコートの時はちょっと抜けているところもあるし、そういうところが僕としては魅力です。僕自身はリスペクトしているけれど、(圭は)普通に気さくに話してくれる。そんなところを、僕は最大限にリスペクトしています。(得意顔で)どやっ!
錦織 ハハハッ! 「どやっ!」でもう、全部台無しだよ(笑)。
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◆THE PLAYER 〜 錦織圭オリジナルインタビュー 〜◆
5月20日(土)〜6月24日(土)毎週土曜日AM10時配信