【ボクシング】 村田諒太、初世界戦は「最高に楽しみ」 比嘉大吾、拳四朗は勝利で感謝を伝える
20日に有明コロシアムで開催される3大世界戦の調印式が行われ、村田諒太(左から3番目)らが意気込みを語った 【スポーツナビ】
WBA世界ミドル級1位のアッサン・エンダム(フランス)との世界同級王座決定戦に挑む村田は、「プレッシャーはあるといえばあるが、テレビで見ていたエンダム選手と戦える楽しみのほうが大きい。楽しみながらベストを尽くしたい」と抱負を語った。一方、エンダムは「私のキャリアでも最高のコンディション。ムラタのことはリスペクトしているが私が勝つ自信がある」とここまでキャリア37戦を経験している余裕を見せた。
WBC世界フライ級王者ファン・エルナンデス(メキシコ)に挑戦する比嘉大吾(白井・具志堅)は「タイトルを必ず獲って感謝を伝えたい」と恩師・具志堅用高会長への恩返しを誓った。WBC世界ライトフライ級王者ガニガン・ロペス(メキシコ)へ挑む拳四朗(BMB)は「いつもどおり僕のボクシングをして圧勝したい」とプロ10戦目での世界王座奪取に闘志を燃やした。
以下、調印式後の選手コメント。
村田諒太「最高に楽しみながらやりたい」
リラックスした表情を見せた村田。「試合を楽しみたい」と語った 【スポーツナビ】
(プレッシャーは?)プレッシャー自体はあるといえばありますが、僕自身、素晴らしい選手との試合になるので、そこに向かっていくという楽しみがあり、必ず勝ちたいと思います。
(試合前にはいつも1人で『村田会議』を行っているが、今回は?)戦う相手が決まっているので、どうするこうすると自問自答する時間はあるかもしれませんが、今さら何かを変えるわけでもなく、あとはしっかり体重を調整して、試合でベストを尽くすだけです。(対戦相手へのメッセージを)僕もすごくリスペクトしている選手。テレビでもよく見ていましたし、その選手と戦えることをうれしく思います。土曜日、試合では最高に楽しみながらやりたいと思います。
アッサン・エンダム「試合はショーでもあり、人々を魅了させるもの」
世界戦の経験豊富なエンダム(右)は、村田との一戦で人々を魅了させる試合をしたいと話す 【スポーツナビ】
(この試合はどんな意味を持つか?)今回が自分にとっては7度目の世界戦。キャリアにとって大事な試合ではあるが、これに限らずひとつひとつを大切にしたいと思っています。村田選手については、私も五輪の金メダリストということで知っていたし、リスペクトもしています。プロになってからも素晴らしい成績を残しているし、私たち2人の試合は素晴らしいものになると予想しています。
(どんな試合展開になるか?)私のニックネームは“エル・フェノメーノ”。意味としては、私がショーマンであることでついたニックネームだと思っています。私は試合というものは、同時にショーであると思っていて、人々を魅了させなければいけないと思っています。今回は村田選手も自分も、しっかりとコンディションが整ってきていると思うので、素晴らしい試合になると思います。
ただ自分には彼が持っていない経験がたくさんあります。このボクシング界で長く戦ってきたので、土曜日は素晴らしい試合をしますし、勝つのは自分だと自信を持って言えます。
(村田選手へメッセージを?)しっかり準備をしてきて欲しいと願っています。2日後、もちろん12戦プロで素晴らしい試合を繰り広げてきたと思うけれども、今度の相手はアッサム・エンダム。誰でもない、私と対戦するということを頭に入れて頑張って欲しい。