フローラSは12番人気モズカッチャンV 前哨戦大荒れでオークス想定オッズも混乱
競馬専門紙「優馬」の3歳馬チェック
オークス戦線に新星 波乱を呼んだモズカッチャン
最内枠を生かしたモズカッチャン(白帽)がオークス候補に名乗り 【撮影:日刊ゲンダイ】
モズカッチャン 牝 馬体重:468kg (±0)
騎手:和田 厩舎:(栗) 鮫島
生産: 目黒牧場
馬主:キャピタル・システム
父:ハービンジャー
母:サイトディーラー(キングカメハメハ)
初勝利時の評価:★★★★ 4点〔1000万クラス〕
2コーナーで寄られる不利はあったものの、終始ロスなく中団で脚をためられたモズカッチャンがゴール前で素晴らしいキレ味を発揮し、3連勝で重賞制覇。2着には2番手から一旦は抜け出していたヤマカツグレース、もう一歩伸び切れない感もあったがフローレスマジックが3着を確保し、この3頭がオークスへ。
1番人気を裏切ったホウオウパフュームの敗因は諸説ありそうだが、本質的に差し馬向きの馬場・展開ではなかったことに加えて、オークスを見据えた仕上げ。それでも突き抜けるほど、力が抜けているわけではなかったか。
オークス 想定単勝オッズ
(→)1番人気 リスグラシュー 3.5倍
(→)2番人気 ソウルスターリング 4.4倍
(→)3番人気 ファンディーナ 5.2倍
(→)4番人気 アドマイヤミヤビ 9.8倍
(NEW)5番人気 モズカッチャン 13.5倍
(↓)6番人気 フローレスマジック 16.4倍
(↓)7番人気 レーヌミノル 18.1倍
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(NEW)9番人気 ヤマカツグレース 42.0倍
長所
未勝利勝ちは小倉でのものだったが、ラスト2F11秒8−11秒4という加速ラップを楽々と抜け出したように、直線の長いコースへの適性は高い。フローラSのゴール前で見せた瞬発力も評価できるものだったし、折り合い面にも不安がなく、2400mへの距離延長もOK。
短所
クビ差の辛勝だった2走前の500万は力の要る馬場が応えた印象もある。デビューからの2戦は稍重の馬場で敗れており、馬場の悪化は確実にマイナス。開催が進んだオークスの時点での馬場状態はキーポイントだろう。