女王ソウルスターリングに記者◎ズラリ ルメールも自信「弱点ない」桜花賞座談会

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」トラックマン座談会

 2017年のクラシック開幕戦となる桜花賞は、チューリップ賞を制して無傷で臨む2歳女王ソウルスターリングが断然人気の様相に。果たして死角はないのか、ここで土を付ける馬が出現するのか、優馬TM(トラックマン)陣が徹底討論。

状態も道悪も枠順も ソウルスターリングに死角なし

無敗の2歳女王ソウルスターリングが断然の人気を集める桜花賞(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「俺もいろいろと重箱の隅をつついてみたんだが、不安な材料もないからな。ここはソウルスターリングでしょうがないということなんだろうか」

久光「ここまでの4戦4勝は、詳しい解説が要らないほどの完璧なレース内容ですからね。前走でも、外目の枠から難なく折り合い、溜めて突き抜けたことで、またひとつ穴がなくなった印象を受けました。道悪が未知ではありますが、幸いに外枠を引けたことで、馬場の良いところを選んで回ってこれそうですしね」

武井「確かに、前走のチューリップ賞は、外から次々と進出する馬がいた中で、全く動ぜずに控えることができた大人びたレースぶりで、更なる成長も示したと言えます。道悪に関しては、母がフランスの重馬場での重賞で後続に6馬身差の圧勝を演じているのであれば、不安はないと思いますね」

田崎「そういった血統面でも不安はないと言えますが、走り自体にも道悪に対する危うさがないですからね。ここは本紙担当としても自信の◎です」

小野智「馬場差があるとはいえ、同じ舞台の前走では桜花賞レコードを上回る時計で駆けているわけですし、勝負付けが済んでいる馬にも負けっこないでしょう。舞台経験の強みを考えても、逆らう必要はありませんよ」

デスク「直ちゃんもひねってこなかったんだな」

佐藤直「今年の桜花賞は、穴党には出番がないだろ。ペースもスローで良し、流れて良し、好位で運ぶソウルスターリングに死角など存在しないからな」

那谷「ルメール騎手が評価するのはマイラーとしての適性の高さで“ウィークポイントがない”とキッパリ言っていたし、道悪も全く心配していなかったよ。この先、距離が延びてどうか、というところはあるけど、少なくともこの距離で今までのパフォーマンスを見せられないというシーンは考えられないよな」

坂倉「万が一、ソウルスターリングが負けるとすれば、未対決のアドマイヤミヤビくらいかと思いますが、抜群のレースセンスがあるので、よほどの不利やアクシデントがない限り、ってとこでしょうね」

伊利「唸るような気合乗りとピカピカの毛艶。先週の日曜日に見た時に、僕もソウルスターリングで仕方ないと思いましたよ。水曜日は坂路に行ったため、最終追い切りを生で確認することはできませんでしたが、状態に関しても文句なしと言えますね」

デスク「まぁ、あえて不安を探すとすれば“これだけみんな褒めちぎっていること”かもしれんが、当然、陣営からも不安な話は出てこないんだよな」

馬場「そうですね。前走は今までとは違う形の競馬でも柔軟に適応して、内容も結果も伴ったわけですし、精神面でもテンションが上がることなく、更に良化を示しています。天気に関しても“極端な道悪にならない限り大丈夫”とのことですし、輸送にも慣れて枠順も“どこでも良かった”というのなら、これより他になんかありますかね?」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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