フルマラソン自己ベスト更新のための3か条 今日から実践すればタイムは伸びる![PR]

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その3 毎日の『チョイ足し』運動!

【スポーツナビDo】

 目標タイムに対する自分の現在のレベルを知り、スタミナ貯蔵のためにはアミノ酸(アラニン・プロリン高配合糖質混合物)が有効であることを学びました。これで日々のトレーニングに一層身が入るというものですが、そのトレーニングをもう1段、質の高いレベルにしてみませんか?

 特別な道具や準備は必要ではありません。いつもの運動、日常生活にほんの『チョイ足し』すればいいのです。

「今までやっていたことが“1”としたら、さらに役に立つことを1%でも取り入れてみてください。ほんの1%でもこれを毎日1年間継続すれば、結果的に物凄いプラスになって蓄積され、より大きな効果が得られるのです」

 そこで田中さんに、ランニングに役立つ4つの『ちょい足し』エクササイズを教えていただきました。難しい動作は1つもありません。ぜひ皆さんも練習前、日常生活の中で取り入れてみましょう。

■姿勢
「姿勢はランニングに限らず、すべての運動、生活の基本となるもので一番重要です。日本人は一般的に背筋が弱く、またスマートフォン、パソコンをよく見ている人は前かがみになり猫背になりやすい。悪い姿勢のままだと走っても反発力が得られにくく、筋肉に余計な負担がかかるため効率が悪くなります。正しい姿勢を維持するように心がけましょう」

【スポーツナビDo】

横から見て、耳、肩、おしりの横(大転子)、ひざ、くるぶしが一直線になっているのが理想の姿勢です。
パソコンやスマートフォンを長時間使っていると、首が前に傾き、猫背になりがちです。

■準備運動(上半身)
「3つの動きを準備運動にチョイ足しします。これらは初心者ランナーの方だと普段あまりやらない運動。この3つはいずれもランニング動作をスムーズにし、スピードアップに効果があります」

【スポーツナビDo】

【姿勢】上を見ながら両腕を組み、後ろに伸ばして理想の姿勢を作ります。

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【肩甲骨】両腕を左右に伸ばし、肩甲骨をくっつけるようにして後ろに動かします。

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【もも裏】肩甲骨を動かす姿勢のまま、上体を前に倒し、顔を前方に向けます。


■準備運動(股関節)
「走るスピードというのは、ストライド×ピッチであらわすことができます。ピッチを変えることはなかなかできませんが、ストライドが無理なく1cmでも伸びたらどうなりますか? 例えばフルマラソン4時間で完走するのに4万歩かかるとして、1cmでもストライドが伸びるだけで40000cm、つまり400mも先に進めるということになります。時間にすれば2分16秒も違ってきますので、無理なくストライドを少しでも伸ばすために、股関節の可動域を広げる準備運動は大切なのです」

【スポーツナビDo】

両足を前後に開き、前になった足を曲げ、上体を垂直に沈み込ませ、その反動で軽く上下運動を行います。この運動を行うことで股関節の可動域を広げ、スピードアップにつなげます。左右の足を変えて行ってみましょう。


■回転のバランス
「走るという動作は、上半身と下半身をひねり合っている動きなんです。理想はもちろん左右均等にひねり合う動きなんですが、バランスが崩れていると、何よりケガの原因になりますし、せっかく鍛えた体幹もブレてしまって上手に使えない。ですので、左右の回転のバランスを良くしましょう。この運動はオフィスや自宅でのちょっとした空き時間にできますので、ぜひ実践してください」
ノートを床と水平に持ち、座って正面を向きます。顔は正面を向いたまま、ノートを左右に持っていきます。この時、ノートを傾けないようにしましょう。

 また、運動だけではなく日々の食事に関しても、例えば牛丼屋さんで食事をするときにはサラダや卵を付け足す、アミノ酸のサプリメントを摂るなど、ほんの少しでも『チョイ足し』を継続していけば、きっとマラソン大会本番には大きなプラスとなるはずです。

今日からやってみよう!

『マラソン自己ベスト更新のための3か条』は、特別難しいことを課しているわけではありません。そのどれもが今日からでもすぐに実践できるものです。長くてきついフルマラソンは、完走できただけでも大きな感動がありますが、自己ベストや目標タイムを更新できたら、その喜びはさらに大きなものになるでしょう。市民ランナーのみなさんにはぜひ、この3か条を役立ててもらえればと思います。

モデル:原田ゆか

プロフィール

田中正直
北海道出身。高校から陸上を始めインターハイ、全国高校駅伝出場。国士舘大学では関東インカレ7位などの実績を残し、卒業後は日清食品陸上部へ入部もケガが原因で2年間で引退。現在は、プロランニングコーチとして市民ランナーを指導する傍ら、実業団サンベルクス陸上部総監督として手腕を発揮している。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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