【新日本プロレス】オカダがみのるのヒザ攻めを耐えIWGP王座死守 謎の覆面男タイガーマスクWとの夢対決を熱望

高木裕美

矢野組は一瞬のスキを突きIWGPタッグ初防衛

3WAYマッチで行われたIWGPタッグ選手権試合を制し初防衛に成功した矢野&石井組 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 3WAYマッチで争われたIWGPタッグ選手権試合では、王者組の矢野通&石井智宏組が、真壁刀義&本間朋晃組、ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.組という強敵を退けベルトを死守。6日後の2.11大阪大会でも、王者として2組を迎え撃つことになった。

 1.4東京ドーム大会では、無理やりタイトル戦線に割り込み、結果的にベルトと優勝トロフィーを奪い取っていった矢野組だが、翌1.5後楽園大会では、鈴木軍の襲撃を受け、無様な姿をさらすハメに。矢野とKESは昨年、プロレスリング・ノアマットでも抗争を繰り広げており、新日本にも飛び火することとなった。

矢野は急所蹴りから真壁を丸め込んで3カウントを奪取 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 ゴングを待たずに試合開始となると、KESが早くも大暴れ。だが、矢野もお得意の「ブレイク!」連呼でファンのハートをつかむ。本間はスミスへのこけしロケット2連発からのこけしで勝負をかけるも、矢野が勝手にタッチし、試合権利を強奪。2チームからの恨みを一身に浴びた矢野は、アーチャーのチョークスラム、真壁&本間のサンドイッチラリアット、真壁のスパイダージャーマンの猛攻を食らうも、KESの標的が真壁に代わったため、万事休す。石井がKESの2人にラリアットを放つと、すかさず背後から急所攻撃を見舞い、真壁にも急所蹴りから丸め込んで3カウントを奪取。初防衛に成功し、YTRポーズでドヤ顔を決めた。

後藤はジュースを下しNEVER初防衛

ジュースを下しNEVER王座初防衛に成功した後藤 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 NEVER無差別級王者の後藤洋央紀は、これがシングル王座初挑戦となるジュース・ロビンソンを退け、初防衛に成功した。
 ジュースは1.5後楽園大会で10人タッグマッチながらパルプフリクションで王者からピンフォールを奪取。この日もゴングと同時に猛攻を仕掛け、キャノンボール、ダイビングエルボードロップを炸裂。並々ならぬ気迫を見せ付ける。しかし、後藤は鉄柵へのキャノンボールをかわし、背中へダメージを負わせると、村正、投げ捨てパワーボムを見舞い、トップロープに引っ掛けての裏GTRからランニングキック、GTRとたたみかけて快勝した。

鈴木軍の介入、色仕掛けに負けず王座死守

鈴木軍の挑戦を退けIWGPジュニアタッグ初防衛に成功した六本木ヴァイス 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 IWGPジュニアタッグ選手権試合では、王者組の六本木ヴァイスことロッキー・ロメロ&バレッタ組が、鈴木軍のタイチ&TAKAみちのく組を退け初防衛に成功。だが、試合後は同じ鈴木軍の金丸義信&エル・デスペラードの襲撃を受けた。
 13年11月以来、約3年ぶりの王座返り咲きを狙うTAKAタイチは、セコンドの金丸&デスペラード、さらには地元・北海道出身のディーバ・阿部未歩さんを従え、実質2対5のハンディキャップ戦を仕掛ける。タイチの凶器攻撃、セコンド介入、阿部さんの色仕掛けと、様々なピンチに見舞われながらも、王者組もロメロのトペスイシーダから合体のストロングゼロでTAKAを仕留めた。

 ベルトを死守した六本木ヴァイスだが、試合後に金丸がベルトを奪って襲撃すると、「これで終わったと思うなよ。次はオレとデスペラードで行くから覚悟しとけ」と王座挑戦をアピール。鈴木軍ジュニア総出で、何が何でもベルトを奪い取ると訴えた。

大阪決戦へ田口JAPANとLIJが挑発合戦

大阪決戦を前に激しく火花を散らすヒロムとリー 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 大阪でのIWGPインターコンチネンタル、IWGPジュニアヘビー、NEVER無差別級6人タッグ戦のトリプル前哨戦として、マイケル・エルガン&棚橋弘至&中西学&田口隆祐&ドラゴン・リー組とL・I・Jの内藤哲也&SANADA&EVIL&BUSHI&高橋ヒロム組が豪華10人タッグで対戦。
 先発を志願したヒロムとリーが互いにティヘラを繰り出せば、エルガンは片手で内藤を滞空式ブレーンバスターで投げ、怪力をアピール。さらにエルガンは終盤戦でも内藤を場外へ投げ捨て、ようやくつかんだリベンジチャンスに闘志を爆発。すかさず棚橋も場外へのハイフライフローでEVILとSANADAを急襲し、リーがBUSHIをデスヌカドーラで仕留めた。

 試合後も挑発合戦が続く中、田口JAPANとしてNEVER6人タッグ王座死守を誓う田口は、BUSHIのマスクを装着し、LIJのキャップをかぶり、ヒロムのジャケットを肩にかけると、マスクをはずして舌なめずり。とことんLIJをパクっておちょくってみせた。

NEVER6人タッグ王座死守を誓う田口JAPANとエルガン、リー 【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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