【KNOCK OUT】成長が止まらない“神童”那須川天心 17年初陣は井岡破った元王者と激突へ

長谷川亮

2017年初戦となる「KNOCK OUT vol.1」に出場する“神童”那須川天心 【スポーツナビ】

 昨年12月、初のヒジありルールで現役ムエタイ王者を後ろ回し蹴りで衝撃の初回ノックアウト。続いて1カ月と経たないうちに、年末の『RIZIN』では初挑戦の総合格闘技(MMA)で2連戦に臨み、ともに勝利。1カ月の間に3戦3勝という離れ業をやってのけた“神童”那須川天心。

 2017年注目の第1戦では、プロボクシングの世界王者・井岡一翔を破ったことで知られる元IBF世界フライ級王者アムナット・ルエンロンと対戦する(2月12日、東京・大田区総合体育館『KNOCK OUT vol.1』)。今回は天心に、MMA挑戦を経て実感する成長、そしてさらなるレベルアップを誓う今年の戦いについて聞いた。

成長の秘訣は「止まっていられないという気持ち」

父・弘幸さん(左)が経営する「TEPPEN GYM」にはキッズクラスの生徒の書初めが並んでいた。天心の“書き初め”の言葉は? 【スポーツナビ】

――昨年末、MMA初挑戦で痛めた腕の具合はいかがですか?

 はい、もう8割、9割治っているので、試合には問題ないと思います。年末の挑戦で街でも声を掛けてもらったり、SNSでもすごく反響があってよかったと思うんですけど、もう試合までアッという間なので、そんなことも言っていられないです。

――“試合後”というより、“試合前”としてすでにスイッチは入っていると。お父様が経営されているジム(「TEPPEN GYM」千葉・松戸)には、キッズクラスの子どもたちが目標を記した書き初めが見られましたが、那須川選手自身の今年の目標を教えてください。

 毎年目標が“去年の自分を超す”ということなので、今年もしっかり達成していきたいです。今のところはそれができていると思うんですけど、まだまだ止まっていられないです。決まった試合を1つ1つしっかりこなしてレベルアップして、でも今まで通り、今まで以上にやっていけばいい結果は出ると思っています。

――“神童”の呼び名がすっかり定着しましたが、強くなるスピードも驚異的だと思います。停滞することなく強くなっている秘訣は何でしょう?

 今の自分に満足していないからだと思います。もっと活躍したい、もっと上に行きたい、強い選手はまだいるので、そういう選手を倒していきたい。そう思うと今のままで止まっていられないという気持ちがあります。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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