センバツ出場32校を決めるポイント 履正社の神宮制覇で近畿7枠の行方は!?
近畿大会覇者の履正社高が昨秋の神宮大会を制し、近畿地区に1枠をもたらした 【写真は共同】
昨年9月の運営委員会で出場枠は例年通り、一般枠28校、21世紀枠3校、明治神宮大会枠1校と決まった。
一般枠の内訳は以下の通り。
北海道1枠
東北2枠
関東・東京6枠(関東4、東京1が基数となり残り1校を両地区で比較)
東海2枠
北信越2枠
近畿6枠
中国・四国5枠(中国2、四国2が基数となり残り1校を両地区で比較)
九州4枠
履正社、大阪桐蔭など近畿4強は確実
まずはこの4校の近畿大会での結果を整理したい。
・智弁学園高
1回戦 6対4 京都翔英高(京都2位)
準々決勝 4対6 大阪桐蔭高
・上宮太子高
1回戦 7対5 高野山高(和歌山2位)
準々決勝 3対11(7回コールド) 神戸国際大付高
・高田商高
1回戦 9対8(延長13回サヨナラ) 和歌山東高(和歌山1位)
準々決勝 0対7(8回コールド) 履正社高
・報徳学園高
1回戦 9対7 東山高(京都1位)
準々決勝 0対1 滋賀学園高
大阪優勝校の上宮太子は厳しいか…
最後の枠を争うのは高田商高と上宮太子高。府大会決勝で履正社高を破り、近畿準々決勝でも6回表に神戸国際大付高からリードを奪った上宮太子高が優勢になる。だが2003年の75回大会から一般枠(明治神宮大会枠を含む)での同一都道府県選出は最大2校までという選抜大会の内規が制定されており、履正社高と大阪桐蔭高がベスト4以上にいるため上宮太子高を選出するのは厳しい状況と言える。
そうなれば、残る高田商高しかないという考え方に行きつくだろう。1回戦では9回裏に4点差を追いついて延長13回サヨナラ勝ちした粘り強さと、コールドで敗れた履正社高が神宮枠を獲得したという2点が大きな材料。さらに21世紀枠を含めて公立校を1校以上選出してきた近畿地区の歴史も高田商高を後押しする。
ただ、近畿大会後に地域バランスが良くないのではとの声があったのも事実。1回戦で全滅した京都勢から報徳学園高に惜敗した東山高、和歌山勢から高田商高にサヨナラ負けした和歌山東高が選考の土俵に上がってもおかしくなく、そうなると6校目以降の行方はわからなくなる。