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錦織、悲願のグランドスラム初制覇へ
勝利への武器は“疲れないラケット”

提供:スポナビライブ

パワーを長時間持続できるラケット

錦織は今季、パワーを長時間持続できる“疲れないラケット”を使用する
錦織は今季、パワーを長時間持続できる“疲れないラケット”を使用する【写真:ロイター/アフロ】

 錦織は、その不安を払しょくする武器となる“疲れないラケット”を今季から導入する。アメリカ航空宇宙局(NASA)の公認を受けたカーボン素材の一種を使用した新ラケット「BURN 95 COUNTERVAIL(バーン95カウンターヴェイル)」だ。インパクト時の振動を抑えて筋肉疲労を軽減させるため、長時間パワーを持続できる。錦織のように長時間のラリー戦を行うプレーヤーにとっては、強力な相棒となるアイテムだろう。


 それに伴いストリングスの素材も改良された。ラケットのフレームばかりに目が行きがちだが、大会会場で錦織ほか数々のトップ選手のストリングスを手掛けるウイルソンチームのストリンガー細谷理(ただし)さんは、「打球を左右するギアの割合はストリングスが4〜5割、ボールが3〜4割、フレームが2割といわれています」と話す。ちなみに全豪OPの使用球は比較的軽くて飛ぶウイルソン。ボールと気候の影響を考慮し、錦織は硬めのテンションで臨むという。ちなみに随時10〜11本を試合に持ち込む錦織は、トップ選手の中でも張り替えが多いことで有名だ。

いかに体力を温存するか

勝ち上がれば第1シードのマリー(右)とは準々決勝で対戦する可能性が高い。高温でコンディションを保つのが難しいため、いかに体力を温存できるかが上位進出への鍵となりそうだ
勝ち上がれば第1シードのマリー(右)とは準々決勝で対戦する可能性が高い。高温でコンディションを保つのが難しいため、いかに体力を温存できるかが上位進出への鍵となりそうだ【写真:ロイター/アフロ】

 全豪OPのサーフェスは錦織の好きなハードコート。2008年から「プレクシクッション」という弾力性に優れた素材が導入され、選手の足腰に負担がかかりにくくなったといわれる。全米OPのサーフェスよりやや遅いものの、それでもハードコートならではの速い展開は必至で、おまけに40度前後におよぶ気温の上昇が体力を奪うことから消耗戦は避けたいところ。


 そこで課題となるのはサービスゲームだ。やや球速を落としてもコントロール重視でファーストサーブの確率を上げ、リズム良くサービスゲームをキープすることが不可欠となる。それは上位陣との対戦になればなるほど顕著で、トップ4の中ではおそらく最初に当たる第1シードのマリーとは長いラリーによる長時間試合も予想されるため、できるだけ効率良くポイントを稼ぎたい。ブリスベン国際でも随所に光ったネットプレーにも積極的に出ていくだろう。


 そんな錦織がグランドスラムを取るにあたり、足りないと感じているのが「爆発力」だ。昨年は全豪OPベスト8やリオ五輪の銅メダル獲得、全米OP、ツアーファイナルベスト4など大きな大会で安定した成績を残したが優勝には届かず。その要因として錦織は、試合の中のここぞという場面でギアを上げ、畳み掛けるような攻撃で相手を突き放すマリーやジョコビッチのような圧倒的な強さが欲しい、と話している。


 年明けに放送されたテレビ番組でも、新年の抱負を「獣」の一文字に込めた錦織。全豪OPではまさに野獣のような攻撃的なプレーで2017年シーズンに弾みをつけてほしい。

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高樹ミナ
高樹ミナ

スポーツライター。千葉県出身。 アナウンサーからライターに転身。競馬、F1、プロ野球を経て、00年シドニー、04年アテネ、08年北京、10年バンクーバー冬季、16年リオ大会を取材。「16年東京五輪・パラリンピック招致委員会」在籍の経験も生かし、五輪・パラリンピックの意義と魅力を伝える。五輪競技は主に卓球、パラ競技は車いすテニス、陸上(主に義足種目)、トライアスロン等をカバー。執筆活動のほかTV、ラジオ、講演、シンポジウム等にも出演する。最新刊『転んでも、大丈夫』(臼井二美男著/ポプラ社)監修他。

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