宮城県で初開催のウルトラマラソン! 「みやぎ湯めぐりマラニック」の誕生秘話

三河賢文

【三河賢文】

 少しずつ各地で増えつつあるウルトラマラソン大会。今年、宮城県でも県内初のウルトラマラソンとなる「みやぎ湯めぐりマラニック」のプレ大会が開催されました。作並温泉をスタートし、秋保温泉へと走る約90kmの大会。さらにコース上には青根温泉・遠刈田温泉があり、ランナーの中にはレース中に温泉に入る姿も。そんな本大会は、いったいどのようにして誕生したのか。大会実行委員長の水間洋則さんから伺ったお話をもとに、ご紹介しましょう。

なぜ、宮城でウルトラマラソンを開催するのか?

 2011年3月11日に起きた東日本大震災。今もなお各地で復興が進められており、宮城県もまた沿岸部を中心として甚大な被害を受けました。そんな中、大会実行委員長である水間さんは「宮城のために何かできないか」と考え、周囲に呼びかけを行ったと言います。そういう水間さんは、ご自身が宮城県の出身。現在は関東在住ですが、常に「何か協力できないか」という思いを抱いていたとのこと。そしてご自身の生活の中で、もっとも身近にあったのが、“マラソン”でした。

 ではいったい、なぜウルトラマラソンの開催に至ったのか。マラソンと聞けば、一般にはフルマラソンなどが思い浮かぶでしょう。しかしフルマラソンやハーフマラソンは、すでに宮城県内でもいくつか大会が開催されていました。それに対し、ウルトラマラソンはまだ宮城で開催されたことなかったのです。

 これまで水間さんは、ランナーやスタッフとしてウルトラマラソン大会に何度も関わってきました。そんな中で生まれた「ウルトラマラソンの魅力を伝えたい」という思いに、宮城県に向けた思いと合わさって大会開催に繋がったと言えるでしょう。

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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