リタイア続出の超長距離ステージレース ウルトラマラニック『飛脚』に挑戦!

三河賢文

【三河賢文】

 暑さの影響から、マラソン大会の開催数が少なくなる夏場。そんな中、8月11日(木)〜16日(火)にかけて、なんと約580キロを走破するという大会が開催されました。それが「東海道五十七次ウルトラマラニック『飛脚』」です。

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 スタート地点となった東京・上野公園には、朝早くから大勢のランナーが。ここから大阪を目指し、旧東海道を通って大阪まで走る6日間のステージレースとなります。日によって距離は異なりますが、単純計算すれば1日約100キロ。幸いにもスタート当日は曇り空でしたが、暑い夏場であることに変わりありません。
 今回私は、この大会へ無謀にもランナーとして出場してきました。いったいどんなレースだったのか、実体験からリポートをお届けしましょう。

Stage1:遂にスタート! 大磯までの約77.5キロ

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 初日は上野から大磯までの約77.5キロ。地図が配布され、これを見ながらゴールを目指します。そのため走力はもちろん、地図を読むスキルも求められる大会です。

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 上野公園にある「駅伝の碑」からスタート。今回は単独で走る『飛脚の部』についてリポートとなりますが、本大会は複数名で走る『駅伝の部』も用意されていました。

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 スタート直後は上野から秋葉原、銀座などを通って、まず品川宿へ。都心部ということもあり、何度も信号で立ち止まります。制限時間が決まっていますので、信号を考えたペースコントロールが大切でしょう。

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 程なくして神奈川県へ突入。参加者がそこまで多くないため、序盤を除いてはほとんど1人で走ることになりました。そのため……

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 約20〜25キロ毎に設けられたエイドでは、スタッフの方と会えるのが嬉しくて談笑。他ランナーの通過タイムも確認できます。コンビニなどの少ないエリアもあるため、エイドはランナーにとって重要な補給スポットだったようです。

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 18:30頃から日が落ちはじめ、やがて辺りは暗くなりました。本大会では18:30以降に前後のライト点滅が必須です。ライトで道を照らしつつゴールを目指し、まずは1st Stageをゴール。立派なゴールゲートとスタッフの皆さんが迎えてくれました。
 宿泊はビバーク(=ゴール地点)でのテント。3人用のテントが大会側から貸し出されますが、私はゆっくり眠るために自分でテントを持参しました。制限時間まではライトが照らされ、ランナーがゴールするたびに声が聞こえてきます。走るうえでは睡眠時間も大切なので、自分なりの“眠れる工夫”が重要です。

 尚、食事は朝・夜の2食が提供されます。食器は各自持参しますが、連日美味しい食事を用意していただき感謝です。初日は2位でゴールした為、時間に余裕を持って動けました。ゴールを目指すランナーに申し訳ないと感じつつも、一足先に食事を終えて就寝。まだまだ、大会は始まったばかりです。

<1st Stage結果:スタート51名→ゴール47名>

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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